2018年国際女性デー(3月8日)

 

Photo: UN Women/Bruno Spada

今年、3月8日に開催される国際女性デーのテーマは、「今こそ行動を:女性の生活を向上させるために農山漁村及び都市部で活躍する活動家たち(“Time is Now: Rural and urban activists transforming women’s lives”)」です。 

近年、ジェンダー平等運動に多くの人が賛同し、世界の意識が変わり始めています。2018年の国際女性デーは、今、世界が注目するセクシャルハラスメント問題や女性に対する暴力や差別撤廃への気運の高まりの中でその日を迎えます。

 世界中の人々が、より平等な未来を築く様に働きかけています。アメリカ発の「#MeToo(#私も)」を始めとした、セクシャルハラスメントや性的暴力反対を表すハッシュタッグが各国で流行しました。メキシコ、スペイン、南米では「#YoTambien (#私も)」、イタリアでは「#QuellaVolteChe (#その時)」、フランスの「#BalanceTonPorc (#豚を晒し者に)」、そしてアラブ諸国の「#Ana_kaman (#私も)」などがSNS上で拡散され、今も多くのユーザーに使われています。また、アルゼンチンのフェミサイド(女性殺し)撲滅キャンペーン「Ni Una Menos (一人も減らさせない)」の様に、賃金格差から女性の政治参画など、各国が抱える問題に特化したキャンペーンも多く見られました。

2018年の国際女性デーは、この勢いをさらに高め、農山漁村、都市など地域を問わず、すべての女性のエンパワーメントを行動に移す機会です。同時に、女性の権利を主張し続ける活動家たちの取り組みを称える日でもあります。

第62回の国連女性の地位委員会のテーマに基づき、今年の国際女性デーは、世界人口の約4分の1以上、そして世界の農業労働人口の多数(43%)を占める農山漁村女性の権利や活動に焦点をあてていきます。

農山漁村女性たちは、土地を耕し、種をまき、コミュニティーが食料を確保し、気候変動への対応力を強化することに貢献しています。しかしながら、彼女たちが住むコミュニティーに存在する根強いジェンダー格差や差別問題により、農山漁村男性や都市部の女性の賃金に比べ、農山漁村女性の賃金は特に低い状況です。世界レベルで見た際、女性の土地所有者は20%未満であり、世界的な男女間の収入格差は約23%ですが、農山漁村部の現状は更に厳しく、男女の収入格差は40%にも上ると言われています。農山漁村地域では、インフラ設備やサービスの整備が乏しく、働きがいのある人間らしい仕事への雇用機会や社会保障の不備が目立ち、気候変動の影響を受けやすい環境にさらされています。「誰一人取り残さない」持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)達成に向け、農山漁村地域の生活水準の改善が今、必要とされています。農山漁村女性の生活水準向上をはじめ、女性に対する暴力や有害な慣習の撤廃、土地やその他の資産所有権の付与、食料安全保障の維持、働きがいのある人間らしい仕事への雇用機会、性と生殖に関する権利を含む教育と健康の提供など、未だ多くの課題が残っています。 

農山漁村女性やその関連組織は、大きな可能性に満ちており、彼女たちは自身の権利を主張し、自らの生活水準を改善しようと常に活動しています。独自のノウハウを生かし、革新的な農法を生み出し、ビジネスを企業、法的権利を追求し、公職に立候補する女性も増えています。昨年、アメリカの演劇、映画業界で働く女性数百名が、業界に長く存在する男性から女性へのセクシャルハラスメントやパワーハラスメントについて発言、告発し、世界から注目を集めました。数多くある団体の中で、ハリウッド女性たちと共に戦う声明を出したのが、女性農業労働者組織のAlianza Nacional de Campesinas (アリアンザ・ナショナル・デ・カンペシニナス)でした。彼女たちも、また、権力を乱用し続けた加害者たちに苦しめられた経験者です。 

3月8日、国際女性デーの日に、ぜひ、各国の活動家やUNウィメンと共に世界中の女性を応援し、女性のエンパワーメントに貢献しませんか?Time is Now(タイム・イズ・ナウ)。今こそ、行動をおこしましょう。