目標14:海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し、持続可能な形で利用する

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地球上の7割を占める海洋は危機に瀕しています。乱獲により魚の量が減り、海洋の生態系が不均衡となり、さらに海洋汚染や海洋酸性化が生じています。気候変動により水温が上昇し、氷が溶けることで海面上昇が生じ、世界中の人々の生活が危険にさらされています。

【漁家】世界で漁業に従事する1億2000万人のうち、女性はその47%を構成しており、内陸漁業と海洋漁業においては男性の数を上回っています。[小規模内陸漁業:男性=46%,女性=54%][大規模海洋漁業:男性34%,女性66%]―しかしながら、概して女性は、処理、出荷作業、販売といった低熟練労働や、不定期雇用、季節雇用を伴う低賃金労働に集中しています。そして、無契約のまま、または、健康保険や、安全や、労働の権利の保護がないまま働いています。

世界で漁業に従事する1億2千万人のうち47%が女性であり、海洋漁業と内陸漁業に関しては男性の数を上回っています(女性:海洋漁業66%、内陸漁業54%)。しかしながら、多くの女性が、不規則な季節雇用を伴う低熟練かつ低賃金の職に従事しています。彼女たちは、無契約のまま、または、健康保険や、安全や、労働の権利の保護がないまま働いています。また、女性は男性と海洋関連の同じ仕事に従事していても男性賃金のおよそ64%しか稼ぐことができません。

女性は、生活上の財産や他の権利もほとんどもたず、また自然資源の損失に対し脆弱であるがゆえに、海洋破壊のリスクにさらされています。海洋保全や持続可能な利用に関するあらゆる戦略は、こうした脆弱性に対応する必要があります。また、公平で永続的な解決に対しあらゆる視点を用いるためには、海洋科学分野において女性研究者の数が少ないことも改善されなければなりません。