スポーツを通じたジェンダー平等の実現にむけて「One Win Leads to Another」プログラムを発表

UN Women、国際オリンピック委員会、そしてオールウェイズが、2016年リオデジャネイロ・オリンピックのレガシーとして、思春期の女性のリーダーシップと自信を築くために、コミュニティーに根差したプログラムを発表

日付: 2016年8月6日

2016年8月6日リオデジャネイロ:ブラジル・リオデジャネイロで開催されている2016年夏季オリンピックに合わせて、UN Women、国際オリンピック委員会(IOC)、オールウェイズ/ウィスパー(プロクターアンドギャンブル(P&G)社)は、スポーツを通じて女性・女児をエンパワーする「One Win Leads to Another(ひとつの勝利が次につながる)」プログラムを発表するためのイベントが開催されました。

イベントには、プムズィレ・ムランボ=ヌクカUN Women事務局長、ナワル・エル・ムータワキル元IOC副会長・IOC調整委員会委員長、フリアナ・アゼヴェードP&G副社長(オールウェイズ/ウィスパー・女性用品ブランド)及び、梅田邦夫駐ブラジル日本国大使等が出席し、今イニシアティブの目標が、女児たちのスキルや訓練に投資することで、より強い自信を持ち、エンパワーされた次世代の女性を育成することであると強調しました。

「スポーツの力を過小評価すべきではありません。スポーツを通じて若い女性や女児は、自分の能力を信じる力を高められ、主体的に行動し目標を高く持つ希望が与えられ、人生を変えることができます」とプムズィレ・ムランボ=ヌクカUN Women事務局長は述べました。「試合のフィールドで自身の強さとレジリエンス(強じん性)を学んだ女児は、スポーツ以外の場所で直面する障壁に立ち向かうためにも、それらのスキルを役立てることができます」

オリンピック金メダリストでもあるナワル・エル・ムータワキル元IOC副会長・IOC調整委員会委員長は、「IOCは、UN Womenと共同で、この「One Win Leads to Another」プログラムを通じて、ジェンダー平等の進展に引き続き取り組んでいくことを喜ばしく思います。なぜなら、それは次世代の女性に関わる問題だからです。1人のアスリート、そして女性として、私はスポーツの力を知っています。私自身の人生で、その力を見てきました。スポーツは私の人生に触れ、全く違うものに変えました。スポーツは、私の人生において多くの障壁を乗り越えるための、強さと自信を与えてくれました」と述べました。

オールウェイズは、女性が思春期に経験する自尊心の低下を防ぐというブランドの使命に沿い、「One Win Leads to Another」のパートナーシップでは、プログラムの成功に欠かせないトレーナーの能力強化を支援すると発表しました。オールウェイズが実施している”#LikeAGirl(女の子のように)キャンペーンは、既に社会の変革を導き、「Like A Girl」という言葉の意味を変えつつあります。それをさらに加速させるべく、スポーツを通じて女性の自信を築き、より多くの女児がスポーツを続けられるよう支援していきます。

フリアナ・アゼヴェードP&G副社長(オールウェイズ/ウィスパー)は「過去30年間女児の自信を支えてきたブランドとして、オールウェイズはスポーツに取り組む半数の女児が思春期になるとスポーツを止め、完全な潜在能力の発揮を抑制している現状を看過できません」と述べています。「UN WomenとIOCと共同で、女性たちにスポーツを続けるよう促し、若く成長過程にある彼女たちの自信を築く支援を行えることを喜ばしく、誇りに思います」

梅田邦夫駐ブラジル日本国大使は、「日本政府は、安部総理大臣のリーダーシップの元、女性が輝く社会の実現を目指しています。 こうした目的から、女性及び女児への教育は優先課題であり、その中でもスポーツの役割は重要です。次のオリンピック・パラリンピックの開催国として、またUN Womenのパートナーとして、今後も女性及び女児のエンパワーメンとに取り組んでいきます」と述べました。

また、「One Win Leads to Another」プログラムに現在登録している400人以上の仲間を代表し、Kaillana de Oliveira Donato、Marcelly Vitória de Mendonça、そしてAdrielle Alexandre da Silvaの3名がブラジルでのプログラムの参加者として個人的な体験を共有しました。

12歳のAdrielle Alexandre da Silvaは、彼女の夢はプロのアスリートになるか、新体操の先生になることであると述べました。彼女は、スポーツを続けるために払ってきた犠牲について話すとともにプログラムで得た最も大きな学びは「勝者であるということは私の夢をかなえ、他者を助け、私のコミュニティーの変革を助けることであると学びました。聖火を運んだ時、私はオリンピックの新体操選手になるだけではなく、私のコミュニティーから暴力をなくすことを願っていました」と語りました。

現在ティーンエイジャーのKaillana, Marcelly、そしてAdrielleは、「持続可能な開発目標」のターゲットとなる世代です。国連加盟国が全会一致で採択した、2030年までに貧困を終わらせ、地球を守り、繁栄を保証するこれらの目標は、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントの実現なくしては達成できません。「One Win Leads to Another」プログラムは、コミュニティーや社会において、この開発アジェンダの実現を主導する変革の主体を育成していきます。

「One Win Leads to Another」プログラムとは

25ヵ国の217,000人の女児や若い女性が参加している「One Win Leads to Another」プログラムのカリキュラムは、UN WomenのパートナーであるWomen Winによって作られ、リオオリンピックのレガシー・プログラムとして導入されています。このプログラムによって、女児の自信、性の健康と権利への理解、財政的・経済的エンパワーメントに大きな影響を与えています。

  • 参加した女児のうち89%が、自分はリーダーであると回答しました。(プログラム開始前は46%)
  • 68%がジェンダーに基づく暴力に対する知識が増え、理解が深まったと回答し、そのうち93%は暴力が起きた際の通報先が分かると回答しました。
  • 80%近くの女児の性と生殖に関する健康と権利、避妊の仕方や性感染症の予防法に対する理解が深まりました。

ブラジルでの「One Win Leads to Another」プログラムは、2週間に1度、社会的に脆弱な立場にある思春期の女性たちに、16の体育施設(オリンピック・ヴィラ)の1つに行き、スポーツの練習や、スポーツを通じてジェンダー不平等を削減し自尊心を育成し保持するためのジェンダー・ワークショップに参加する機会を与えています。リオデジャネイロ市によって運営されているこの施設は、経済的スキルやリーダーシップ、健康や身体、暴力の予防や利用可能なサービスなどに関する知識を得るための、安全なスペースを提供しています。これらのトレーニングは、彼女たちの人生に影響を与えうる、あらゆる段階の意思決定能力の向上を目指しています。

今プログラムには2017年までに、リオデジャネイロに住む10歳から18歳の女性2500人と若い未就学の母親300人が参加する予定です。その後、この活動をブラジル全土、ラテンアメリカへと拡大していきます。

 

Brazil - UN Women at the 2016 Rio Summer Olympics