私のいる場所から:マルチ・ジョシ (Maruti Joshi)

日付: 2016年5月26日

Photo: Maruti Joshi

インドの警察に入ったのは1997年のことです。女性の警察官は初めてで、35人の男性警察官に囲まれて女性は私1人でした。当時は警察の日常業務に当たっていました。2011年、新たに展開が決まった国連南スーダン派遣団に参加する機会を得て、1年間ジュバに派遣されました。警察官の平和維持部隊員として、暴力事件への対処について地元警察を指導・訓練しました。私の所属する部隊は暴力の影響を受けた女性、子ども、その他の脆弱な立場におかれた人々に関わることになりました。国が紛争解決の過程にあったこともあり、課題は山積みでした。夜遅く、1人で車を運転しなければならないこともありました。武器を持っていませんから不安に感じます。何が起こっても不思議ではないのです。

こうした多くの課題の一方で、ジュバではよい経験もありました。とてもすてきなことが起きたからです。派遣団に参加してすぐに、数少ない女性隊員たちと女性ネットワークを作り、経験を共有しました。平和維持部隊員にとって、家族を残して赴任するのはとてもつらいことです。けれども、家族だけではなく、ほかの女性たちも私たちを必要としています。彼女たちにとって私たちは模範になります。紛争状況下において女性と子どもは最も影響を受けやすいため、このような状況で女性が担う役割は極めて重要です。女性ネットワークと自分の部隊を通して、地元の女性警察官と警察当局の橋渡し役も務めました。中には、問題に直面していて必ずしも安全ではない女性警察官もいたためです。

今は1歳になった娘がいるので、事務職に就きジャイプールで警視を務めています。ジェンダーの主流化と予算編成に関する研修会のリーダーでもあります。昨年はUN Womenと共に、平和維持部隊に派遣される予定の女性武官を対象とする初任者研修プログラムに取り組みました。私が派遣団に加わった時は、ジェンダーに配慮した派遣前研修は特にありませんでした。今では派遣前に私たちが紛争状況下での女性に対する暴力への対処法を教えています。この仕事に就く女性とつながりを持てることを光栄で幸せなことだと感じています。私の思いに近い何かがあるのです。情熱ですね!"

マルチ・ジョシ(43歳)はインドのジャイプール出身で、警察官として18年間働いています。彼女は南スーダンで国連平和維持部隊の一員を務めた経験の持ち主で、現在UN Womenと共に、女性隊員が紛争地での性的暴力やジェンダーに基づく暴力に対処できるようトレーニングを実施しています。彼女の仕事は持続可能な開発目標(SDGs)にもつながっています。女性と女児に対するあらゆる形態の暴力撤廃を目指す目標5や、平和で包摂的な社会を促進し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度の構築を掲げる目標16などです。