プレスリリース:UN Womenの新しいフラグシップ報告書、「約束を実行へ:持続可能な開発のための2030アジェンダにおけるジェンダー平等 (Turning promises into action: Gender equality in the 2030 Agenda for Sustainable Development)」
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持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals “SDGs”)の採択から2年が経ちました。UN Womenは、新しいフラグシップ報告書、「約束を実行へ:持続可能な開発のための2030アジェンダにおけるジェンダー平等 (Turning promises into action: Gender equality in the 2030 Agenda for Sustainable Development)」を通じ、目標達成に向けて必要なアクションについて考えます。
今回は初の試みとして、SDGs達成に向けた国際及び、地域別の動向を、ジェンダーの視点から総合的に捉え、分析、そして評価しました。具体的なデータを元に、世界中の女性や女児たちが未だ直面する差別の根本を明らかにします。
本報告書は、SDGsが掲げる17の目標及び各目標が女性に与える影響について解析し、心身の健康(ウェルビーイング)と貧困との密接な関係性に焦点をあてます。例えば、貧しい家庭に生まれ、早期結婚を強制された少女は、高所得の家庭に生まれ年齢を重ねてから結婚した女性より、学校を中退し、若年出産し、出産時に合併症に苦しみ、同時に暴力や虐待を受ける可能性が高いのです。これらはすべてSDGsのターゲットであり、乗り越えねばならない課題です。本報告書は、これらの問題の根本となる不平等な社会構造に着目し、目標達成に必要な取り組みやアクションについて提言します。
報告書のハイライト:
- 米国、コロンビア、ナイジェリア、パキスタン、南アフリカ、ウルグアイの概観データとケーススタディー
- 米国など、各国に密かに存在する、国内における収入、人種、居住地域の違いに基づく女性の間の格差について分析
- 政策的な相乗効果を活用した、SDG達成に向けた総合的かつ具体的なアプローチの提言
- 早急に行動が必要な2つの問題に焦点:無償ケア労働と女性に対する暴力
報告書に関する詳細はこちら(英語):https://www.unwomen.org/en/news/stories/2018/2/press-release-launch-of-sdg-monitoring-report-gender-equality-in-the-2030-agenda