UN Women日本事務所・現インターンの生の声 ~Vol.2~

現在UN Women日本事務所でインターンをしているNさんと、インターンを考えているMさんの会話をインタビュー形式でお届けします!

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※この写真はイメージです。Photo: UN Women/Gabrielle Jones

 

👨Mさん:自己紹介とUN Womenのインターンを決めた経緯を教えてください。

👩Nさん:私は関西の大学4年生で、国際人権法を勉強しています。大学の卒業に必要な単位を取り終え、後期に参加しなければいけない授業はゼミのみという状況だったため、半年間を有意義に過ごしたいと思いインターンシップを探していました。その時、たまたまインターネットでUN Women日本事務所の募集を見つけ、「これしかない!」と思いました。

この募集にピンときたのは、私の「今まで」と「これから」にぴったりとつながると思ったからです。私は、大学で国際人権法という「ひと一般の権利」について中心に勉強してきたものの、さらに女性の権利やエンパワーメントに重点をおいて勉強したいと思っていました。特に、大学院進学後は女性のエンパワーメントを見据え、それにつながる研究がしたいと思っていたため、UN Womenというジェンダー平等と女性のエンパワーメントをミッションとする組織でインターンシップをすることで、知見が広まり、研究をするうえで役に立つと思いました。私は、将来国連機関で働きたいと考えています。このインターンシップは、自分のスキルと国連の現場で求められるものを比較し、自分に足りないものを確認するうえで非常に重要だと思い、応募しました。

 

👨国連でインターンをしているとやっぱり国連でのポスト獲得に有利なんですか。

👩必ずしも有利になる、もしくは直接的にポスト獲得に繋がるとは言えませんが、将来何らかの形で役に立ってくるのではないかと思います。たとえば、国連でインターンの経験がある、つまり国連で働くことのイロハを少しでも知っているという面でプラスに捉えてもらえるのではないかと思いますし、国連で働きたいという意思を示す証拠にもなると思っています。また、インターンをすることで強制的に国連と向き合う時間が作れるので、そこで自然と知識の習得ができる点や、国連で実際に働いている人の話を伺ったりすることができる点で、国連でのインターンは役立つと思います。

*個人的見解です。

 

インターンのNさんは、サイトやソーシャルメディアの運営を行っています。Photo: UN Women

 

👨採用まではどのような流れでしたか。

👩書類審査と面接審査を受けました。書類審査は基本情報や言語能力、履歴書をオンライン・フォームで入力して、さらに履歴書をアップロードします。書類審査の申請をしたのち、日本事務所の方から連絡を受けて2次試験で面接を受けました。面接はオンラインで、英語と日本語の両方で行われ、志望動機や今までの活動について、事務所の活動の理解に関するものなど様々な質問を受けました。その後、採用のメールが届き、インターンを始めることができました。採用までのメールでのやりとりはすべて英語で行われました。

 

👨書類審査では、どのようなことに気を付けましたか。

👩国連は採用の際に、UN Core Values and Competencies (UN Women 's Values and Competencies) に則って人を見て採ると聞いたことがあります。そこで、それら項目や募集要項に書かれている「求める資質(Required Skills and Experiences)」が経歴書に反映できているか気を付けまして書きました。あと、とにかくアピールをすることです。まだ学生という身分なので成果が小さくはありますが、自分のやってきた成果を見つけ出して、それが伝わるような言葉で記すように気をつけました。

 

👨面接はどのように準備しましたか。

👩私は面接が苦手だったので、聞かれそうなことと、それに対する自分の答えとなるキーワードを付箋に書き出し、それをひたすら頭に叩き込むようにしていました。そのほかにも、UN Womenや事務所の活動についての理解を深めるために、ホームページや文書などを読んで理解するよう努めていました。しかし、実際の面接では自分が分からない質問を受けました。そのときに、「分からない」で会話を終わらせるのではなく、自分の経験や持っている知識などを通して「こうだと思う」と伝えたことが良かった点だと思います。

今となっては、なぜ自分がインターンをしたいかということよりも、どのように自分が即戦力になるかをもっとアピールすべきだったなと思います。

 

👨インターンシップの業務内容とその魅力を教えてください。

👩私のインターンの業務内容は「広報及び資金調達業務補佐(Advocacy, Outreach and Resource Mobilization Intern)」という名の通り、多岐にわたります。

広報の面では、広報物の作成や管理、ウェブサイトやソーシャルメディアの管理や運営などを行っています。国連機関の窓口ともなるメディアの取り扱いは、簡単そうに見えて、情報や文言などを慎重に扱わなければならない点や、確認の作業や情報収集など時間がかかる点など難しいところもあります。特に無関心層にどのようにアプローチするかはまだまだ課題が山積みでとても難しい点です。しかし、国連が出した様々な文書を人々に伝わるように砕いているうちに、UN Womenが行っているプロジェクトやイニシアチブについて理解を深めることができました。広報物の作成では、事務所が行うイベント等のフライヤーを作成したり、事務所の掲示物の作成やパンフレットの修正、作成を行っています。このような広報の仕事は、形になって手元に届いたとき、そしてそれらが人々の目に触れているとき、とても嬉しくまた達成感を感じることができます。広報の仕事は、成果がすぐに目に見える形に残るのがとても魅力的です。

UN Women日本事務所は小さな事務所なので、インターンという身分でありながらも、イニシアチブをもって発言し、それが受け入れられれば実践できるのも魅力の一つです。たとえば、自らが企画したイベントが、形になり、実施できたことはとても嬉しく思っています。他にも、インターンを通してプロジェクトやイベントの裏でどのようなことが行われているかを知ることができる点や、様々な業務に触れることができるのは貴重な経験だと思います。

 

インターンのNさんは、女性に対する暴力撤廃の国際デー記念イベントを企画し、これが初のUN Women・UNFPA (国連人口基金) の合同イベントとなりました。Photo: UN Women

 

👨なるほど!でも、現地のプロジェクトに携わるわけではないし、あまり魅力に感じないのですが。

👩確かに、日本事務所はプロジェクトを行う事務所ではありません。開発や国際協力に携わりたいと考えていた私は途上国など現地でのプロジェクトに目が行きがちでした。しかし、そのプロジェクトを実施するための資金を調達することもとても重要です。そこで、資金調達という新たな視点を得、知ることができたのは大きな成果だと思います。現場でプロジェクトに関わることはなくても、その基盤ともなる資金調達そしてそのための啓発活動に携わっていると考えると、重要な位置づけでもあるし、魅力的だと思います。

 

👨たしかにそう考えるといいですね!

👩学生など経験が浅くとも国連で働ける貴重な経験だと思います。ぜひ、応募してみてください。

 

👨はい。私もインターンに応募します!

 

  

(終)

 

※本インタビューは、インターン生の個人的な見解であり、UN WomenおよびUN Women日本事務所がこれらを保証するものではありません。

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👩 オンラインでの応募になるので、エラーの可能性なども考えて早めに応募してくださいね~!

 

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