女性の経済的エンパワーメントに関するハイレベルパネルが初のレポートを発表

日付: 2016年9月29日

女性の経済的エンパワーメントに関するHLP初のレポートのプレゼンテーションにて発言する潘基文国連事務総長(中央)Photo: UN Women/Ryan Brown

9月20日ニューヨーク:「女性の経済的エンパワーメントに関するハイレベルパネル」(HLP)は、国連総会に合わせて、国連事務総長に初めてのレポートを提出しました。2016年1月に潘基文国連事務総長によって創設されたHLPは、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」のもと、女性の経済的エンパワーメントを重要項目として推進することを目標としています。

本レポートは、最も不利な立場におかれた女性たちが直面している困難に焦点を当てること、置き去りにされたインフォーマルな労働を主流化すること、差別的な法律がいかに職業選択を限定するのかを強調すること、そして女性の経済的エンパワーメントにとって最も深刻で重要な障壁の一つである無償労働とケア労働の重要性に焦点を当てることを目的としています。

「熱く活発な議論を伴って充実したものとなった今回のレポートの発表は、HLPの活動にとって大きな節目となりました。本レポートは、重要課題について強い証拠に基づいて作成され、根本的な要因や原則を特定し、行動要請を盛り込んでいます。」と、ルイス・ギジェルモ・ソリス・リベラ コスタリカ大統領・HLP共同議長は語っています。

「パネルの全メンバーが合意したのは、経済的エンパワーメントが権利であり、正義であり、どの女性をも置き去りにしないという運動を作り出すことであるということです。本レポートでは、社会がどのように女性の経済的エンパワーメントを加速化するために一致団結できるのか好例を示すことで、具体性という付加価値を与えています。結局、私たちが行動しなくては、世界規模の持続的な開発や経済成長による大きな利益を逃してしまいます。」シモナ・スカルパレッジャ IKEAスイスCEO・HLP共同議長は付け加えました。

本日提出されたレポートは、女性が完全に経済に参加し経済的独立を達成するための潜在能力を開花させる、以下の7つの主要事項を強調しました:女性の経済的エンパワーメントに逆行する社会規範に立ち向かい、積極的なロールモデルを奨励すること/ 法的保護を保証し、差別的な法規制を改革すること / 無償労働やケア労働を認識し、減らし、再分配すること / ITスキルとITへのアクセス、金融資産、所有資産に関するジェンダー格差を是正すること / 企業の社風や取り組みを変えること/公的機関の雇用や調達を改善すること/可視性を高め、集団的発言力、女性の登用を強化していくこと。

HLPでは、政府、民間企業、労働組合、商業銀行、市民団体、そしてUN Womenのような多国間組織といった多様なステークホルダーが一堂に会しました。それら全てが、より大きな経済的エンパワーメントの達成や女性の権利の実現に必要不可欠です。

「男女間の賃金格差の是正や、何百万もの女性と女児によって行われている無償労働の解決策を導くことは、女性、特に最貧困層の女性、が自らの人生に変革を起こす可能性に大きな影響をもたらします。自由に使えるお金や、時間と資源の管理がより可能になることで、女性たちは、自分たちや子供たちの生活をいかにより安全で良いものにしていくか決められようになります。例えばそれは、教育を完了することか、さらなる技能トレーニングか、性や生殖に関する健康を含む健康管理か、もしくは単純に家族により良い食事を与えることかもしれません。今こそ、私たち、そして世界が、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントを、人々が切望する変革の中心に据え、貧困に対して真に影響を与える時です。」プムズィレ・ムランボ=ヌクカUN Women事務局長は話しています。

研究によれば、女性は自分の収入を保健や教育を含め、家族やコミュニティーに投資します。マッキンゼー・グローバル・インスティテュートの試算によると、全て国の女性が市場において男性と全く同じ役割を果たした場合、2025年までに28兆ドルもの経済効果が世界にもたらされます。

中間レポートの完全版は、こちらからご覧いただけます(英語)。

女性の経済的エンパワーメントに関する国連事務総長ハイレベルパネルによるレポート発表は、アーカイブのウェブキャストでご覧いただけます。