国際ガールズ・デー

エマ・ワトソンUN Women親善大使が児童婚の撲滅を訴える

エマ・ワトソンUN Women親善大使はマラウィを訪れ、児童婚が廃止された後に学校へ復帰した女児たちと、児童婚の撲滅に貢献してきたチーフらを訪問しました。

日付: 2016年10月18日

エマ・ワトソンUN Women親善大使はマラウィ中部デッザ地区のムタカタカ中等学校を訪問し、児童婚が無効となった後同校へ戻ったステラ・カリロンベとセシリア・バンダから話を聞きました。写真: UN Women/Karin Schermbrucker

ニューヨーク/リロングウェ:国際ガールズデー(10月10日)の前日、UN Women親善大使エマ・ワトソンはマラウィを訪れ、児童婚廃止の必要性を世界中に呼びかけました。児童婚が廃止された後に学校へ復帰した女児たちと、児童婚の撲滅に貢献してきたチーフらを訪問しました。

マラウィでは2015年に新しい婚姻法 (The Marriage, Divorce and Family Relations Act)が成立し、婚姻最低年齢が18歳に引き上げられました。UN Womenは複数のパートナーと共に、同国で新法の成立を提唱し続け、伝統的な児童婚の慣行を変えていくためにチーフたちと協力してきました。

HeForSheのインパクト・チャンピオンでもあるアーサー・ピーター・ムタリカ マラウィ大統領は、この新しい婚姻法を5年以内に完全実施し、彼に直接報告する義務を持つ特別対策委員会を設置しました。

「美しいマラウィで過ごした一日は、私にとって感動的で勇気づけられる経験となりました。この国で暮らす多くの人々のように、貧困にあえぎ、児童婚を強いられて教育の機会を奪われた若い女性たちに会って、女性が自分の人生を選択できることがいかに大事か、改めて気付かされました。また、コミュニティが法律を成立させるために協力し、法の実施を達成すれば、このような有害な慣習をも止めることができると知り、とても励みになりました。」

「政策の優先事項として児童婚の撲滅を掲げたHeForSheインパクト・チャンピオンでもあるムタリカ大統領、そしてチーフの方々、特に、チーフ・カチェンダモトを誇りに思います(ニックネームは「ターミネーター」だそうです、かっこいい!)。彼女は沢山の児童婚を止めさせ、女児たちの未来を取り戻しました。地元の族長や、母親のコミュニティ、その他の伝統的な指導者たちと協力して、彼女はおよそ1500件の児童婚を止めさせ、女児たちを学校へ復帰させたのです。ムタリカ大統領も、5年以内に国内で児童婚を過去の慣行としてみせると表明しました。このような大胆で、勇気あるリーダーシップこそが物事が変えていくのです。皆さんが児童婚撲滅のために行動した成果を、UN Womenと共に目の当たりにすることができ、本当に嬉しく思います!」と、エマ・ワトソンUN Women親善大使は述べました。

エマ・ワトソンUN Women親善大使とシニア・チーフ・インコシ・カチェンダモトがマラウィ中部デッザ地区のムタカタカ中等学校の生徒たちに迎えられる様子。写真: UN Women/Karin Schermbrucker

世界的に見て、中華人民共和国を除く途上国で暮らす女児の3分の1は、18歳になる以前に結婚し、子供時代を楽しむことも、学校へ通う権利も否定されてしまいます。また、児童婚で結婚した女児は、身体的および性的暴力の被害を受けやすく、身体的にも精神的にも未熟な状態で早期妊娠を経験することも多く、多くの危険と権利侵害に直面しています。マラウィは世界で最も児童婚の割合が高い国です。多くの家庭が、女児たちを養えるだけの経済的余裕が無く、女児の半分は18歳になる前に結婚します。マラウィにおける妊産婦死亡件数のうち、十代の妊娠によるものは20%から30%を占めており、8年生以降も学校に残る女児はたったの45%です。

UN Womenのマラウィ代表クララ・アニャングウェは次のように述べています。「女性と女児へ投資せずに前進することはできません。彼女たちは私たちの未来であり、社会の将来と資源の半分を担っているのです。」

「女子と女児の活躍なしに持続可能な開発目標(SDGs)は達成できません。我々は、2030年までにプラネット50-50を実現し、ジェンダー平等を加速させる必要があります。だからUN Womenはマラウィで変革を要する優先事項として児童婚の撲滅に取り組んでいるのです。」

UN Womenは世界中で、児童婚を禁止し防止する法律と政策の制定および実施を呼びかけています。また、女児が彼女たちの権利について知ることをエンパワーし、児童婚反対へとコミュニティが団結するよう促しています。

エマ・ワトソンUN Women親善大使の訪問は、伝統的な指導者たちがコミュニティにおいて児童婚を撲滅し、女児たちを学校へ戻すために取り組んでいる様子をじかに見る貴重な経験となりました。マラウィの新法は成立するまで12年間かかりましたが、ついに婚姻を成文化しました。慣習的婚姻は、伝統的な指導者たちが取り仕切ることから、UN Womenは地域のチーフたちと連携したのです。

デッザ地区にて、エマ・ワトソンUN Women親善大使は、児童婚撲滅のために先進的に戦ってきたシニア・チーフのカチェンダモトと会いました。チーフは、地元で1500件近くの児童婚を無効とし、児童婚の実施を認めた村長たちを罷免しました。また、他の伝統的な指導者たちと協力して、国内法に準拠し児童婚に適用することができるモデル条例を作成しました。条例は、全ての児童婚と、有害な文化的慣行およびジェンダーに関連する虐待を禁止します。

チーフ・カチェンダモトは、既に2人の子供を持つ14歳の女児との出会いが、彼女を突き動かしたと話しました。児童婚を無効化する取り組みの他に、チーフは女児たちと彼女たちの権利や将来について話し合い、彼女たちの両親が子供をしっかり支えるよう説得してまわっています。「私は両親たちに、あなたの娘を教育すれば、あなたたちは未来において全てを得ることができる、と説得することに努めています」とチーフは話しました。

ムタカタカ中等学校にて、エマ・ワトソンUN Women親善大使は、児童婚から解放され学校へ復帰した女児たちから話を聞きました。うち一人はステラ・カリロンベで、彼女は17歳の時に妊娠して結婚し、今では4歳の息子を育てています。彼女は夫から身体的暴力を受け、実家へ帰りました。彼女は地域の母親のコミュニティの励ましもあり、学校に戻ることができました。ステラは、教育の継続を妨げかねない学校での若い母親への差別を減らすために活動している地域の伝統的なチーフたちと母親グループの働きに感謝しているとのことです。いま彼女は学校を卒業して教師になることを夢見ています。「私はずっと女性の先生たちを尊敬してきました。私も彼女たちのようになりたいです!」

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