目標17:持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する
SDGsはそれを実施する手段なしにはほとんど意味を持ちません。ファイナンス、テクノロジー、能力開発、パートナーシップ、そしてデータは主となるツールです。SDGsの成功は、安定した国際経済とすべての目標を達成するための各国の政策決定能力によって決まります。
ジェンダー平等はSDGsのすべての目標の中心ですが、それを実施する際、女性は様々な形で損を被ることが多くあります。政府は女性に恩恵をもたらすジェンダー平等を志向する予算を政策への直接資金の中で増大させていますが、女性が必要とする資金が最大90%も大幅に不足していることが明らかになっています[i]。
女性はそれぞれの実施手段への平等なアクセスと、そこから得られる恩恵を平等に受ける権利を有しています。また、財務省であれ、テクノロジー関係の企業であれ、世界経済を統括する機関であれ、女性は意思決定を率いる存在でなければなりません。
UN Womenは実施手段の中心に女性を据えています。ジェンダー平等を志向する予算の採択のための原動力となるグローバルリーダーシップや、女性の権利へのコミットメントを実現するツールを通じて取り組んでいます。世界中で、地域で、そして国全体で、UN Womenは女性が直面する課題を可視化しジェンダー平等を実現するための政策に影響を与えるデータの収集を支援しています。エンパワーメントや環境の持続可能性を達成するため、女性がテクノロジーへのアクセスを得られるような支援も行っています。
[i] UN Women (2015), Handbook on Costing Gender Equality, p. 39.