福嶌香代子UN Women日本事務所長が基調講演を行いました

―JICA・日本財団開催「新興女性企業家フォーラム」

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2015年9月28日、JICAと日本財団が開催した「新興女性企業家フォーラム-Emerging Women Entrepreneurs Forum」において、福嶌香代子UN Women日本事務所所長が基調講演を行いました。

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基調講演を行う福嶌香代子UN Women日本事務所長 Photo: JICA
このフォーラムは、8月に東京で行われた「女性が輝く社会に向けた国際シンポジウム(WAW!2015)」のサイドイベントの一つとして開催され、アフリカ・中米・アジアの女性企業家たちが登壇し、起業やビジネスで得た経験、また直面する課題などを共有しながらこれからのビジネスのあり方について議論を行いました。会場には、民間企業やNGO、女性の起業・社会参加に関心を持つ学生など約120人が集まりました。

セミナー冒頭では、JICAの原智佐社会基盤・平和構築部ジェンダー平等・貧困削減推進室長があいさつを行い、JICAの開発とジェンダーに関する取組の柱の一つである女性の経済的エンパワーメントを中心に紹介をしました。続いて、日本財団ソーシャルイノベーション本部の田中麻里プロジェクト・マネジャーが、同財団が設立した「アジア女性社会起業家ネットワーク」の説明を行いました。

福嶌所長は、基調講演においてUN Womenが行っている女性企業家支援の活動について紹介するとともに、女性の労働参加の現状について言及しました。過去25年の女性の労働参加は停滞した状態にあることを示し、このような状況を改善するためには、「良質でやりがいのある雇用機会を創出し、女性の仕事を評価する必要がある」ことなどを実行すべき優先課題として挙げました。

フォーラムの後半には、各国の女性企業家によるパネルディスカッションが行われ、国の違いを超えた共通点や日本企業との連携の可能性などについて活発な意見交換が行われました。