福嶌香代子UN Women日本事務所長が記念スピーチを行いました

―北京JAC記念イベント「北京世界女性会議から20年~日本の男女平等をすすめるために~」

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2015年11月14日、文京区男女平等センター(東京都文京区)において、北京JACが主催する北京JAC20周年記念イベント「北京世界女性会議から20年~日本の男女平等を進めるために~」が行われ、福嶌香代子UN Women日本事務所長が記念スピーチを行いました。

イベントのはじめには、船橋邦子北京JAC代表があいさつを行い、成澤廣修文京区長が祝辞を述べました。続いて、武川恵子内閣府男女共同参画局長、福嶌所長が記念スピーチを行いました。

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北京JAC20周年記念イベントにおいて記念スピーチを行う福嶌香代子UN Women日本事務所長 Photo:北京JAC事務局
福嶌所長は、UN Women日本事務所が文京区に開設されてからこれまでの文京区における活動の事例を挙げながら、UN Women日本事務所の役割について説明しました。また、「北京宣言」及び「行動綱領」の採択20年に際して、UN Womenは北京女性会議で描かれたビジョンに再度息を吹き込むため「北京+20」というキャンペーンを推進し、北京行動綱領のビジョン実現に向けその取組を新たにするよう世界に呼びかけていることを説明しました。さらに、2015年にミレニアム目標が達成期限を迎え、新たな目標として持続可能な開発のための2030年アジェンダが9月の国連サミットにおいて採択され、目標5の「ジェンダー平等と女性のエンパワーメント」の中で具体的なターゲットが設けられ、またそのほかの目標においてもジェンダー関連のターゲットが盛り込まれたこと、そして、ジェンダーの完全な平等を実現する「2030年までにPlanet 50-50」を目指し国際的に取組が行われていることについても説明しました。

また、記念講演では、橋本ヒロ子CSW日本代表が「女性の地位向上と国連の役割」をテーマに、また山下泰子国際女性の地位協会会長が「北京会議と女性差別撤廃条約」をテーマに講演を行いました。

午後の部では、三隅佳子国連ウィメン日本協会副会長・同北九州会長が地域レベルでの活動について報告を行い、地域コーカスからの発言が国際社会にもつ重要性について述べました。また、パネルディスカッションでは、小宮山洋子元厚生労働大臣をはじめ、作家の北原みのり氏、山下泰子国際女性の地位協会会長、三浦まり上智大学教授らが登壇し、北京女性会議から20年目に際して日本の男女平等がどのように進められてきたのか、また今後の課題やさらなる平等に向けてどのように取り組むべきかについて議論が行われました。