ジェンダー平等と女性のエンパワーメントに関する歴史的会議から1年、力強いアクションが増加

世界中の女性と女児が日々直面するチャレンジに取り組むため、各国が行動

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ニューヨーク、2016年9月27日

70カ国以上の各国のリーダーが国連に集い、ジェンダー平等をアジェンダのトップに置くと約束した歴史的な会合から1年、初期の成果が現れはじめ、勢いを増しています。アルゼンチンからブルンジ、中国からコスタリカ、アメリカ合衆国に至るまで、各国は明確で力強い行動を起すことで、ジェンダー平等の格差に取組む努力を促進しています。それらのアクションは、女性および女児が日常生活の中で直面する障壁や差別を取除くこと、また機会と資源への均等な機会を提供することを目指しています。

2015年に開催された「ジェンダー平等と女性のエンパワーメントに関するグローバル・リーダーズ会合:行動へのコミットメント」にて各国の首脳がコミットメントを表明したことにより、変化に向けた推進力が拡大しています。アジェンダ2030と持続可能な開発目標に関する国連サミット中に開催された、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントに関するグローバル・リーダーズ会合は、70以上という非常に多くの世界のリーダー達を、ジェンダー平等の格差是正と全ての女性と女児のエンパワーメントにコミットするという目的のために結集しました。この行動への強い政治的な呼びかけは勢いを増し、100カ国近くが女性と女児のための具体的な公約の発表し、前進しました。

グローバル・リーダーズ会合は、北京宣言及び行動綱領の20周年に際して、その進捗状況を調査する2年に及ぶ評価プロセスの締めくくりとして開催されました。UN Womenによる支援のもと、167カ国もが進展と隔たりを測るための全国的な評価を実施し、また女性のエンパワーメントとジェンダー平等の達成を加速させるための国家の優先課題とアクションの素案を作成しました。加盟国は、どの国も未だにジェンダー平等と女性のエンパワーメントを達成出来ていないことを認めました。この会議で提案された力強く明快な呼びかけは、2030年までにプラネット50-50を実現し、ジェンダー平等を加速させよう!」です。リーダーたちは、2030年を期限とする持続可能な開発目標は、ジェンダー平等無しには達成できないと同意しています。これら国を挙げての取り組みは、女性および女児に対する暴力のまん延を緊急に終わらせる必要や、女性の経済的エンパワーメントの促進、平和と安全保障における女性の役割、そして無報酬ケア労働とジェンダーに基づく賃金格差など、女性が直面している最も差し迫った課題に関するものです。

1周年にあたり、アジア太平洋、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカにわたる多くの国々が、公約を達成するためのアクションを加速させていることを様々な報告書が示しています。それらは例えば、女性に対する暴力の撤廃のための国家行動計画の発表や、性暴力と闘い、暴力を受けたサバイバー(生存被害者)へのサポートを改善するための法整備、イニシアチブおよび市民啓発キャンペーン(アルゼンチン、ブルンジ、デンマーク、グルジア、ラトビア)、市民社会団体と女性グループへのサポートの実施(ボスニアヘルツェゴビナ、キプロス)、女性の起業のサポート、妊婦の保護と父親の育児休暇の推進、及びジェンダーに基づく賃金格差の測定の促進を通じた女性の経済的エンパワーメントの実現(中国、エストニア、メキシコ、ニュージーランド、アメリカ合衆国);ジェンダーに関するデータ収集メカニズムの強化(コスタリカ、タイ);そして、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントに取り組むための政府開発援助と外交イニシアチブの割り当て(イタリア、アイルランド、ノルウェー)などです。選挙で選ばれる人の中の女性代表の増加努力(アルメニア、ヨルダン、ルクセンブルグ)、またジェンダー問題の予算案への組み込みと (or ジェンダー平等を志向する予算案)とジェンダーに配慮したインフラの強化も行われました(スウェーデン、日本)

プムズィレ・ムランボ=ヌクカUN Women事務局長は、「この1年間のレビューで、グローバルリーダー達がプラネット50-50の進捗に関する説明責任を真剣に受け止めていることが分かりました」と述べています。「報告された様々な国家のアクションには、各国が女性の権利とジェンダー平等の実現を加速させるためのクリエイティブな方法が含まれています。これはタイムリーかつ重要なことです。早速2020年までには、女性と女児、特に最も置き去りにされている人々に関する大きな変化を見たいのです。私たちがグローバルコミュニティーとしてアジェンダ2030に取り組んでいるということを示す意味でも、南南協力(発展途上国による別の途上国への支援)のコミットメントは特に重要です」。

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