「女子が拓く未来のテクノロジー:Women in Engineering 2016」

福嶌香代子UN Women日本事務所長が挨拶

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挨拶を行う福嶌香代子UN Women日本事務所長
Photo: IEEE
登壇者及び関係者の皆様と集合写真
Photo: IEEE

10月15日(土)に、中央大学で開催された「女子が拓く未来のテクノロジー:Women in Engineering 2016」で、福嶌香代子UN Women日本事務所長が挨拶を行いました。本イベントは、IEEE JC WIE (Institute of Electrical and Electronics Engineers Japan Council Women in Engineering Affinity Group)と中央大学の共催により開催され、理系分野の様々な場面で活躍する女性技術者や研究者が登壇し、そして若い世代に向けた女性技術者や研究者のロールモデルを紹介する機会となりました。

加藤俊一中央大学副学長の開会の辞、矢野絵美IEEE JC WIE ChairによるIEEE JC WIEの紹介の後、鹿島建設株式会社の須田久美子氏、成澤廣修文京区長、橋本隆子IWEE WIE International Chairによるパネルディスカッションが行われました。

パネルディスカッションでは、高齢化社会、エネルギー問題、自然災害など、多くの課題に直面する現代において、時代のニーズを捉え、社会に貢献できるテクノロジーの開発に必要となる女性の観点というテーマで議論が行われました。社会基盤事業に女性が関わることでどのようなメリットや変化があるのか、さらに、行政では、男女共同参画や女性の活躍推進をどのように進めていて、女性技術者の視点はどのような位置付けになっているのか。産学官それぞれの立場から「災害に強いまちづくり~女性技術者の視点の活かし方~」について意見を交換しました。

その後の挨拶において、福嶌UN Women日本事務所長は、本年5月のG7伊勢志摩サミットの首脳宣言において、STEM分野(Science科学、Technologyテクノロジー、Engineering工学、Math数学分野)及びキャリアにおける女性の進出を促進する世界的な気運を醸成するため、OECD、UN Women等のパートナーシップによりG7イニシアティブとしての「女性のキャリア促進のためのイニシアティブ(WINDS: Women’s Initiative in Developing STEM Career)」を立ち上げることが盛り込まれたことを紹介しました。

また、女性の技術者・研究者をサポートするネットワークや環境を整備し、女性が小さいころから関心を持つような教育の機会を提供し、ロールモデルを提示していくことが、今後STEM分野で女性の活躍を向上させるために必要であると述べました。

その後のラウンドテーブルトークではテーマ毎のグループに分かれて、活発な議論が行われました。

参加者からは「講演を通じて様々な場面で女性が活躍しているということ、等身大のロールモデルの存在が女性たちのキャリア形成やチャレンジへの後押になるということを改めて実感しました」とのコメントが届いています。

集合写真 photo:IEEE