私のいる場所から:ルシア・デル・ソコロ・バサンテ (Lucía del Socorro Basante)

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Photo: Lucía del Socorro Basante

弁護士としての長い経験にもかかわらず、(コロンビアのナリーニョ県で)立候補するのは恐怖でした。恐れは人を無力にします。男性議員が抗議するだろうという恐れ、能力不足ではないかという恐れ、男性の領域に入る恐れ。私たちに要求されることはより多く、私たちの数は少ない。なぜなら、私たちには機会がずっと少ないからです。男性優位の重圧がのしかかっていることを、誰もが実感するのです。

UN Womenのプロジェクトによって、私たちは地方政治への女性参画という現実を、データや統計を通じて本質的に理解できました。なぜナリーニョ県議会には女性が1人もいないのか、パスト市議会にはたった1人しかいなくて、県内の多くの自治体では1人もいないのはなぜか、なぜ上院と下院にそれぞれ1人しか女性議員がいないのか。さまざまな社会経済的な原因があります。例えば、恐れ、そしてパートナーの協力がなく家事を完全に負担しなければならないという染み付いた感覚です。こうしたことはすべて打破することのできる先入観です。

私は選挙に出馬し、当選しました。ナリーニョ県では順調な活動の結果、7名の女性が市議会議員に当選しました。県議会には1人も送り込めませんでしたが、次の上院議員選挙でも女性の当選を実現し、既存のリーダーを強化しなくてはなりません。地方自治体は開発計画の中でこの過程を支援し、女性が参画する余地を生み出すべきです。法律の改正が必要です。立候補者数だけではなく、女性の選出を30%にすべきです。そうしないと、何も変わらないのです。知識と言論の自由によって、私たちはこの国の根強い男性主義の傾向を打破していきます。"

ルシア・デル・ソコロ・バサンテ(60歳)は弁護士であり、コロンビアのナリーニョ県パスト市議会唯一の女性議員です。彼女が当選したのは、2015年10月、UN Womenが開発した「ジェンダー視点による政治的リーダーシップ(Political Leadership with a Gender Perspective)」コースを修了した直後でした。同コースはパスト市、イピアレス市、トゥマコ市の自治体で女性を主とする143名を対象に提供されました。彼女の仕事は持続可能な開発目標(SDGs)の目標5に関連しています。すなわち、政治、経済、市民生活におけるあらゆるレベルの意思決定過程で、女性の完全かつ効果的な参画とリーダーシップの機会均等を確保できるよう追求するものです。