私のいる場所から:バラ・マリコ

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Balla Mariko
Photo: UN Women/Gaoussou Cherif Haidara

マリでは、女性に対する暴力は、以前の私たちには想像できないほどのレベルに達しています。今日亡くなった妹たちを埋めたら、明日は亡くなった娘たちを埋めることになるのかもしれないのです。

夫が妻を殺害し、何ら罰を受けないのをこれまで見てきました。時々もっとひどいのは、医療のプロでも、警察官でも、裁判官でも、「女は何をしたんだ?」と聞くのです。まるで彼女たちの命が奪われたのを正当化するかのように。

女性に対する暴力の問題をとりまく沈黙を破ることは、急務です。女性が声をあげることができるよう、女性を支援しなくてはなりません。どんな父親も母親も、娘たちに、暴力的な関係に身を置き続け、誰にも言わずに苦しむことを勧めるべきではありません。離婚より、死がましだなんて、そんなことはあるのでしょうか?

最近、ジェンダー平等を提唱する若い男女と協力して、私は首都バマコで家庭内暴力に反対する行進を開催しました。そしてHVC (Halte aux Violences Conjugales:家庭内暴力を止めよう) コレクティブの発足に繋がりました。HVCコレクティブは、家庭内暴力防止のために活動する男性と女性を繋げる、国レベルのネットワークです。

人々のマインドセットと態度を変えるには時間がかかります。でも、始まらなければ意味がありません。私たちが始めます。"

バラ・マリコ(40歳)は、二人の娘と一人の子供を持つ父親で、人権を促進するために活動している市民社会ネットワークのメンバーです。また、新しく立ち上がったHalte aux Violences Conjugales (家庭内暴力を止めよう)コレクティブのメンバーでもあります。UN Womenは、HVCと協力して女性の人権のために政策提言を行い。マリコの活動は、ジェンダー平等についての持続可能な開発目標(SDGs)の目標5への貢献であり、女性と女児に対する暴力を撤廃するという具体的目標への貢献でもあります。