プレスリリース:UN Women、2019年国際女性デーのテーマ ”平等に考え、聡明に構築し、変化のための革新を” 呼びかける

国際連合のジェンダー平等に関する機関、UN Women(国連女性機関)は、女性や女児の発展につながる公共サービスや収入の安定、セーフスペース、技術に着目しています。

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130日、ニューヨーク)

38日の国際女性デーを祝し、UN Womenはグローバルなネットワークを活用して世界各国で記念イベントを開催します。国連が定める2019年の国際女性デーのテーマは「Think Equal, Build Smart, Innovate for Change(平等に考え、聡明に構築し、変化のための革新を(仮訳))」です。NYの国連本部ではプムズィレ・ムランボ=ヌクカUN Women事務局長をはじめとした国連関係者、イノベーティブなリーダーやジェンダー専門家が参集する公式イベントが開催されます。

 

「『平等に考える』という革新的なマインドセットは、我々が何か計画を策定する際、女性と女児のニーズを最初から組み込みます。そうすると、その計画は目覚ましく異なった様相を呈します。例えば通勤の安全を設計する都市計画、あるいは仕事を持つ人々に前向きな解決策を提供する農村地域の保育所、多くの女性が所有していない、あるいはコントロールが叶わない、正式な登録文書に代わるID(身分証明)としての生体認証の活用などがその例です。」 プムズィレ・ムランボ=ヌクカUN Women事務局長(国連事務次長)はこのように語ります。 「私たちは期待しています。産業界のリーダーやゲームチェンジャーとなる起業家、社会企業家やジェンダー平等に向けた活動家、そして女性のイノベーターといった方たちがジェンダー平等への障壁を取り除き、進歩を加速する方策を見つけることを。」

UN Womenの調査によると、現在74000万人の女性が所得保障や生産性の向上につながる社会保障制度、公共サービスやインフラへのアクセスに限界を持つインフォーマル・エコノミー(非正規経済活動)にて生計をたてています。

例えば、女性は男性に比べ、2.6倍の無償ケア労働や家事労働を担っています。新生児を持つ世界の母親のうち、出産手当給付を享受している割合は41%に過ぎません。生涯において三人に一人の女性が暴力を経験する確率が高いとされるもかかわらず、女性の身の安全や移動性を配慮した公共サービスや都市計画、交通システムをみることは稀です。 だからこそ、今年はイノベーションを中核に据え、ジェンダー平等及び女性のエンパワメントに向けてイノベーションをグローバルに活用することに傾注します。

 

ヌクカUN Women 事務局長は次のように続けます。「これまでの取り組みを見るに既存の介入策は「Planet 50-50 by 2020」の実現に十分ではありません。ですから、2030年を期限とした国連のロードマップ、持続可能な開発目標(SDGs)では革新的なシフトや、統合型アプローチと新たな解決策を求めています。特に、SDGsの目標5『ジェンダー平等を達成し、すべての女性および女児の能力強化を行う』において、これらは重要な役割を果たします。」

国際女性デーの直後には、第63回女性の地位委員会が311日から22日に開催されます。「ジェンダー平等及び女性と女児のエンパワーメントのための社会保障システム、公共サービスへのアクセス、そして持続可能なインフラ」を重点テーマとしています。

 

 

  

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