目標4:すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する

Photo: UNICEF/LeMoyne



世界中のあらゆる開発途上地域において、男児・女児の平等な初等教育入学がほぼ達成されています。これは歴史的な成果ですが、完全に達成されたわけではないのです。アフリカのサブサハラにおいては、貧しい農村女児のうち23%しか初等教育を終了していません。また中等教育や高等教育に関しては、多くの国においてジェンダー格差が大きくなっています。

【読み書き】成人の読み書き能力は、1990年の76%から85%に向上しました。―しかし、世界で読み書きできない人の6割以上を占めるのは女性です。(2013年における成人読み書き率[女性]:先進国=99%、開発途上国=77%、低開発国=53%)

教育は権利です。教育によって社会的・経済的収益を大きくすることができ、また、個人の生き方を向上することにつながります。

過去50年間のOECD諸国における経済成長の約50%が教育の向上によってもたらされたものです。そのうち約半分は、女性の高学歴化や、男性と女性の教育期間の格差の縮小に起因しています。

教育は、包摂的でかつ質の高いものでなければなりません。学校に行くことを制限したり、女性や女児を特定の領域にだけつなぎとめておくような社会的慣習やジェンダーステレオタイプの問題に取り組まなければなりません。

すべての女児・男児、女性・男性にとって、教育は彼ら/彼女らの人生において広く受けることができるものでなければなりません。就学前教育はその後のあらゆる教育の基礎となり、また、大人のための生涯教育も生産的で充実した生活の選択肢を広げることにつながるのです。

UN Womenは、ジェンダーに基づく差別をなくす学校カリキュラムや制度の改正を通して、情報技術へのアクセスを向上させたり、教師、生徒、保護者へのトレーニングを行ったりしながら、ジェンダー平等と女性の権利の推進に取り組んでいます。