女性の経済的エンパワーメント

Economic Empowerment
写真: UN Women/Joe Saade
 

女性の経済的エンパワーメントに投資することは、ジェンダー平等、貧困の撲滅、包摂的な経済成長への直接の道筋となります。女性は、ビジネスにおいても、農業においても、起業家として、または被雇用者として、もしくは、家庭における無報酬ケア労働の担い手として、経済に対し大きな貢献を行っています。

しかし、女性が貧困、差別、搾取によって不均衡に悪影響を受けている状況は変わらないままです。ジェンダー差別により、女性は最後まで不安定で低賃金の仕事に追われ、上級職に残るものはごく少数です。また、そうした差別は土地やローンといった経済資産へのアクセスの権利を奪っているほか、経済的、社会的政策を策定することへの参画をも制限しています。女性は家事労働の大半を担っているため、経済的なチャンスを追い求める時間もほとんどない場合が多いのです。

UN Womenの解決策

女性の経済的エンパワーメントを支援する国際的な公約は数多く、例えば北京行動綱領女子差別撤廃条約(CEDAW)、およびILO(国際労働機関)のジェンダー平等に関する条約などが挙げられます。UN Womenはこうした公約やジェンダー平等が経済の進展や持続可能な開発に大きく寄与することを示す数多くの証拠に則し、女性の経済的エンパワーメントを支援しています。

様々なパートナーと協働しつつ、私たちのプログラムは女性がまともな仕事に就き、資産を蓄積し、成長と発展を確かにする制度や公共政策に影響を与えることを促しています。焦点を当てるべき重要な課題の一つとしては、女性の無償の家事労働量を測定し、女性と男性がともに無償労働を有償労働と組み合わせられるような対策を提唱することが挙げられます。

経済的エンパワーメントに関するすべてのプログラムにおいて、UN Womenは、草の根団体や市民社会団体と連携しながら、支援を最も必要とする女性たちに手を差し伸べています。とりわけ疎外されがちなグループとして、農村部の女性、家事労働者、移住労働者、技能の少ない女性たちがいます。私たちの目標は、彼女たちの収入を高め、資源へのアクセスと管理を改善し、暴力から守るといった安全面の向上です。