日本政府 拠出プロジェクト
日本政府 拠出プロジェクト
日本政府とUN Womenのパートナーシップは着実に構築されてきており、日本によって示された国のジェンダーおよび開発優先事項ならびに地域及び国の主導的役割と深くつながっています。日本政府は、一家庭の経済(家計)のみならず国民経済にも大きく貢献する女性の役割を認識しています。これは、公共機関と民間機関・企業の両方において、労働力としての女性の参加や女性のリーダーシップに対する大規模な投資をもたらしました。ジェンダーの視点や政策を取り入れることは、日本の社会や経済に影響を与え、日本国内そして国外の女性をエンパワーすることができます。
日本の開発協力にはジェンダー平等の視点が取り入れられており、これはUN Womenが行う女性や女児の教育への取り組みや、女性やその家族に対する食糧安全の構築、危機対応や女性のリーダーシップ、資源へのアクセスや保護の必要性を考慮する管理体制の確保などの活動を支えています。
フィリピン
第一弾 アルミ―ラ・マリコールさんは、日本政府との協力により実施されている UN Womenの事業「Empowered Women, Peaceful Communities (エンパワーされた女性、平和なコミュニティー)」で職業研修を受けたフィリピンの女性起業家です。
第二弾 女性の経済的エンパワーメントは、暴力的過激主義を防止するための最も効果的な対策の一つです。フィリピン出身のナリンバイ・ディマオさんのストーリーは、そのことを実証する良い例です。
第三弾 アニサ・タハ・アラブさんは、イスラム教指導者であり、フィリピンのミンダナオ島各地で放送されているUN Womenのラジオ番組の司会者でもあります。
バングラデシュ
第一弾 アマ・クルスームさんは、女性の社会起業家及び活動家のためのプラットフォーム「Women Peace Café ~女性平和カフェ~」(WPC)のリーダーです。
第二弾 マーミューダ・スルタナ・ショルナさんは、コミュニティの女性を支援しながら革新的な方法で平和のメッセージを拡散し続けています。
第三弾 バングラデシュのラングプール県に拠点を置く現地のNGOであるSEED(Social Equality for Effective Development:効果的な開発のための社会的平等)の事務局長、サロティー・ラニ・サハさんは女性、平和、安全保障に関する活動をしています。
その他ストーリー バングラデシュのタランゴ女性シェルターでは、女性や女の子が暴力被害から抜け出し自立への道を歩む支援をする、統合支援サービスを提供しています。
インドネシア
第一弾 女性たちは、暴力的過激主義の単なる被害者や加害者だけには留まらず、多くの女性が防止活動の最前線に立ち続けています。平和村イニシアチブは、平和で強靭なコミュニティを促進するために立ち上がったインドネシアの女性主導のイニチアチブです。平和村の女性たちは、コミュニティの中で寛容と平和を保護し育成することにコミットする事を通じて暴力的過激主義の防止に貢献しています。
第二弾 ヒクマ・バファジさんは、インドネシアの東ジャワ州にある都市マランの出身で、大学の講師・コミュニティのまとめ役・平和構築者・カウンセラー・母親・妻といったあらゆる役割を担っています。
ロヒンギャ難民キャンプにての支援
UN Women は、ロヒンギャ難民キャンプにて女性・女児用の多目的センターを建設するなどの支援を行っています。センターでは女性の経済的自立を促すプログラムなどを通して、女性や女児をエンパワーメントしています。これらのプロジェクトは日本政府の援助などを通して実施しています。
2019年1~3月の報告書はこちら
2018 年12 月の報告書はこちら
ウガンダ
福澤秀元在ウガンダ日本国大使は、 西ナイル地域のアルア、マディ・オコロ、ユンベの難民居住区を訪問し、UN Womenが実施する日本の資金援助プロジェクトの視察に参加した際に、日本政府がウガンダに滞在する南スーダンの難民とホストコミュニティを支援することを改めて表明しました 。 2021年3月、日本政府は2021年4月から2022年3月までの1年間、COVID-19の影響を緩和することに重点を置いて、難民やホストコミュニティを支援すると同時に国境警備の強化を図るために約980万米ドルを拠出しました。
ソマリア
ソマリアの国内避難民(IDP)や疎外された女性100人が、ソマリア南西州の女性・家族・人権省(MoWFAHR)およびケア・インターナショナルと共同でUN Women(国連女性機関)ソマリア国事務所が開催したハイレベルイベントで農具と種を受け取りました。
人道支援におけるジェンダー
人道支援に関する 旗艦プログラムとして UN Women は「LEAP (Leadership, Empowerment, Access and Protection)」と呼ばれる危機対応下の女性のリーダーシップ、エンパワーメント、アクセス及び保護に関するイニシアティブと、ジェンダー不平等な危険性(Gender Inequality in Crisis-GIR)に取り組むイニシアティブを進めています。日本は、このLEAPイニシアティブのチャンピオン国です。