平和・安全保障、人道援助活動分野への女性の関与と災害リスクの軽減
写真: UN Women/Ryan Brown
紛争は男女間の格差を拡大するなど悲惨な結果をもたらします。女性は多くの場合、身を守る術を持たず、子どもを抱えている女性は難民人口の大半を占めることになります。性的暴力などの戦術は 特に女性をターゲットにしています。女性たちが平和運動を主導し、紛争後の地域社会の復興に力を尽くすにもかかわらず、和平交渉に加わることはほとんどありません。紛争後の再建から女性が締め出されているということは、復興を手にし、人権侵害を正し、法律や公共機関の改革に加わる機会が制限されていることと同様です。
国際社会は女性の参画が平和の構築と維持に欠かせないことを認識しています。女性は変革の立役者になれることが証明されており、より多くの活動ができるようになされるべきです。2000年に国連安全保障理事会は女性・平和・安全保障に関する決議第1325号を採択しました。この決議は女性が平和構築に参画し、人権侵害から保護され、差別の撤廃に向けた司法やサービスにアクセスできることを求めています。
UN Womenの解決策
UN Womenの女性・平和・安全保障に関するプログラムは、女性の権利実現へ向けた一連の公約を指針としています。これには決議第1325号とこれを支持する6件の安保理決議―第1820号、第1888号、第1889号、第1960号、第1960、第2106号、第2122号―が含まれます。そのほかの重要な道しるべとして、北京行動綱領や女子差別撤廃条約などがあります。
UN Womenは女性が紛争防止と解決のための意思決定に参画し、影響を与えられるよう世界中で活動しています。私たちは、女性がジェンダー差別をなくし、暴力によらない紛争解決を実現できる、より包括的で平等な社会を目指して平和構築全般に従事できるよう支援しています。
私たちのプログラムは女性が平和のための連携をし、平和構築の過程に参加できるように備えることを促しています。また、平和維持部隊にも働きかけて、紛争関連の性的暴力を見つけてやめさせるよう働きかけています。他にも女性・女児を暴力や差別から守る司法や安全保障に関する制度や、女性のニーズに十分応えられる公共サービスを支持し、女性が経済的機会にアクセスできる機会を増やし、女性があらゆる形で国家および地域の意思決定に関われるよう支援しています。