日本政府拠出案件~バングラデシュ~

アマ・クルスームさんは、バングラデシュのラングプールにあるベグムロケヤ大学が主導する女性の社会起業家及び活動家のためのプラットフォーム「Women Peace Café ~女性平和カフェ~」(WPC)のリーダーです。新型コロナウイルス・パンデミックが続く中、WPCの活動を通じて得た技術とネットワークを駆使しながら、彼女はコミュニティが受けた新型コロナウイルスの影響に対処しています。

写真:UN Women

「新型コロナウイルスは、私の人生を完全に変えました。大学が閉鎖した後、すべての学術上の活動は停止し、私は実家へ戻ることを余儀なくされました。学業及びコロナウイルスによる健康リスクを心配するだけではなく、私はボグラ県の人里離れた村に住んでいるので人とのつながりが絶たれる事に苦しんでいました。しかし、コロナ危機の間でも私にできる事はやる努力をしようと思いました。

 

コロナ危機の間でさえ、WPCのリーダーとして他のWPCメンバーとオンラインで繋がり、私たちの活動を続けていかなくてはいけないと私は決心しました。WPCのメンバーはフェイスブックのWPCのページ上でコロナウイルスに関する意識向上のための啓発活動を繰り広げ、平和とジェンダー平等に関するメッセージも常に拡散しています。私はロックダウン中に私と兄弟が家事を分担している様子をビデオに録り、それをフェイスブック上に掲示しました。

 

今回のパンデミックで一番影響を受けているのは女性だと思っています。既製服工場やメイドとして働いていた多くの女性は職を失いました。無職になった彼女たちに技術訓練をいかに提供できるか今考えているところです。

 

また、帝王切開手術による分娩を近々予定しているあるお母さんを知っていますが、病院が彼女の問い合わせに一切答えてくれないので、彼女は手術に対して心配しています。他にも、医療機関での受診を希望した女性が受診を拒否されたり、十分な治療を受けられなかったりという話を聞いたことがあります。今回のパンデミックによって、医療機関にアクセスすることが難しくなってきている事を危惧しています。

私の村の人々は、今回のパンデミックが起きた原因は女性にあると言っており、コロナウイルスは神が与えた罰だと信じています。女性が家の外で働き、適切な服装をしていないから神は怒っていると、村の人たちは言い張るのです。このような女性蔑視の考え方や迷信は間違っているという事を人々に理解してもらえるように私は活動をしています。

 

コロナ危機の間、コミュニティの最も脆弱な女性及び子どもたちを助けるため、いくつかのイニシアチブを私は立ち上げました。例えば、「子どものための手洗いキャンペーン」では、子どもに石鹸を与え、保護のためのマスクも提供しました。他には、「愛のしるし」というイニシアチブを他のWPCのメンバーと展開させ、生活必需品である食品や衛生用品を2つの村の30世帯の家族に提供しました。女性の健康と衛生について話すことはタブーとされてきましたが、そのタブーを破るためにバングラデシュ・ラジオに私は出演し、WPCがコミュニティで展開する活動について共有しました。

 

家に閉じこもる生活が続きますが、私は近い未来に望みを抱いています。写真を撮ったりビデオを編集したりする技術がだんだん伸びていると感じますし、私の家族、特に母親とより仲良くなれたと思っています。」

 

 

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アマ・クルスームさんは、バングラデシュのラングプールにあるベグムロケヤ大学でマスコミュニケーションとジャーナリズムを専攻する大学生であり、大学のWomen Peace Café のリーダーでもあります。大学に拠点を置くWPCは女性の社会起業家及び活動家のためのプラットフォームで、アジア太平洋地域における平和及び社会的結束を促進し、急進化及び暴力的過激主義の防止を図るUN Womenの「Empowered Women, Peaceful Communities~エンパワーされた女性、平和なコミュニティ~」事業の一環として、ブラック大学(BRAC)との協力により設立されました。また、本事業は日本政府の支援によって実施されています。アマさんのお話は、持続可能な開発目標の16番目の項目(平和と公正をすべての人に)と5番目の項目(ジェンダー平等を実現しよう)に関連しています。

 

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