UN Women (国連女性機関) による持続可能性と社会正義のためのフェミニスト計画が始動
日付:
2021年9月24日
【概要】
世界が新型コロナウイルスと共存することを学ぶ中、現在の危機から抜け出し、「よりよい復興」を遂げるため、「フェミニスト計画 」は、ジェンダー平等、社会正義、持続可能性を回復と変化の中心に据えた明確で実践的なロードマップを示しています。
新型コロナウイルスは不平等を露呈、悪化させており、世界の経済と民主主義がいかに持続不可能で脆弱であるか喚起させます。この危機はまた、気候変動と環境悪化によって急速に訪れる危機を警告しています。これにより、経済的および社会的政策を再考し、優先事項を再評価する必要性ときっかけを作りました。
UN Womenは新しい主要計画「新型コロナウイルスを超えて:持続可能性と社会正義のためのフェミニスト計画」を発表します。この計画は、新型コロナウイルスからの復興がよりジェンダー平等と持続可能な世界を形作るものになることを保証するよう、各国政府に対し呼びかけるものです。
「フェミニスト計画」は、より平等で持続可能な未来を築くために必要な「暮らし、ケアワーク、環境」に関する野心的で変革的な政策を示します。これを達成するために、状況に応じた政策経路の設定、政治戦略の調整、および資金調達が必要です。この計画では、変化を生み出すことができる主要な手段と、このビジョンに向け行動を起こす必要のある世界、国、および地方レベルでの関係者を明らかにします。
新型コロナウイルスによるパンデミックによって、ジェンダー平等を衰退させ人々と地球の生存を脅かす、雇用、ケアワーク、環境に関する3つの差し迫った危機が注目されました。
①女性の暮らしを支える経済
パンデミックの最中、女性の雇用の脆弱性が残酷なまでに明らかになりました。社会的保護システムを強化し、女性を非正規経済から脱却させるためには、早急な行動が必要です。
③環境に優しい未来へ向けたジェンダーに公平な移行
女性のための環境に優しい新しい仕事、そして持続可能なエネルギーと農業への投資は、経済をより公平で持続可能な道に導くために重要です。
さまざまな分野や地域から、研究、政策、そして市民社会の100人以上のオピニオンリーダー達を集めた専門家集団が、このフェミニスト計画の策定に関与してきました。
この計画は、ジェンダーの観点から新型コロナウイルスの影響についてまとめた昨年の報告書「Insights to Action」と、UN Women(国連女性機関)とUNDP(国連開発計画)による報告書「COVID-19 Global Gender Response Tracker」に基づいています。特に、経済的正義と権利、気候正義、そしてフェミニスト運動とリーダーシップの分野の行動連合(Action Coalitions)に情報提供し、これを強化することができる分析と洞察を提供します。
その他の背景資料には、計画に関する追加情報が記載されています。
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