目標2:飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する

Photo: UN Women/Janarbek Amankulov

世界中で、家庭の食事を準備しているのは90%以上が女性です。

しかし、女性や女児たちの中には、十分に食事を摂ることができない人も多くいます。また、女性が家計を支える家庭では、収入が低水準であるがゆえに、危機対応への備蓄もありません。

97か国において女性農家が受けることができるのは、全農業関連サービスのたった5%です。―世界の農業関連エージェントのうち女性はたった15%です。―農業、林業、漁業に対する総合援助のうち、わずか10%しか女性に対して行われていません。Credit:Farming First and FAO
97か国において女性農家が受けることができるのは、全農業関連サービスのたった5%です。―世界の農業関連エージェントのうち女性はたった15%です。―農業、林業、漁業に対する総合援助のうち、わずか10%しか女性に対して行われていません。Credit:Farming First and FAO

栄養に関しては、量だけでなく質も重要です。しかし、妊娠や授乳の際に身体的に必要とされる栄養も、貧困家庭においては十分に摂取することができません。

不十分な健康管理や教育といった様々な問題を生じさせる原因にジェンダー不平等という問題が横たわっているのです。

また、農業生産において女性は重要な役割を果たしており、開発途上国の農業労働力の平均43%が女性です。しかしながら、農業に関する女性の貢献とは対照的に、土地や生産資材への女性のアクセスは制限されています。

飢餓をなくすということは、すべての女性が適切な栄養を取ることができ、十分な食料を消費することができるということなのです。農業に従事するすべての女性が差別から開放されるならば、よりよい食料の安全につながることでしょう。

UN Womenは、食料の安全保障における女性の役割を支援することで、飢餓をなくせるよう取り組んでいます。UN Womenは、女性が高い農業生産性に到達できるように、女性農家のためのトレーニングや、情報や技術へのアクセスの提供を行っています。また、UN Womenは、土地や貸付といった資産の平等な配分を行えるよう、法律の改革の必要性に対する意識向上を農村女性や政策決定を行う人たちに向けて行っています。たとえば、UN Womenが推進する Empower.org では、食料の生産や技術に関する実用的な知識を女性がオンライン上でグローバルに共有することができるようになっています。