目標7:すべての人々に手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する

Photo: UN Women/Gaganjit Singh

持続可能かつ近代的エネルギー燃料の開発は多岐の分野にわたります。しかし、エネルギーを開発することは、必ずしも環境に害を与えるということではないのです。

世界エネルギー会議の事務官における男女比(女性18%:男性82%)―世界エネルギー会議の議席に占める男女比(女性4%:男性96%=24人の男性に対して女性は1人)Credit: IUCN, EGI and UN Women

家庭において、女性がエネルギーの基本的な管理者である場合、近代的な資源が利用できないと、料理や家屋用の燃料の採取に毎日何時間も費やさなければなりません。木や家畜糞を燃やすような原始的なストーブから出る煙によって、室内の空気汚染による健康状態の悪化に苦しむ人も多くいます。

家庭の基本的なエネルギーの管理者として、女性は持続可能な近代的エネルギーを推進していく上でも力強い役割を果たします。

エネルギー計画や政策立案のあらゆる面において、ジェンダーの側面を考慮する必要があり、またそうした分野における女性のリーダーシップも積極的に推進する必要があります。エネルギー産業自体においても、女性が管理職、起業家や雇用主になることへの障壁をなくさなければなりません。そして、国や世界のエネルギー協議会における女性の代表者を増やさなければならないのです。

UN Womenの取組みにより、エネルギーへのアクセスが広がり、女性がコミュニティを活気づける存在となっています。たとえば、UN Womenは、インドのはだし学校(Barefoot College)を通じて、農村コミュニティの字の読めない年配女性をソーラーエンジニアとして訓練するのを支援しています。また、UN Womenは、クリーンで効果的な家庭用料理器具のグローバル市場に呼びかけを行うクリーン・クックストーブ設置のためのグローバル・アライアンスの一員でもあります。ガーナにおいては、UN Womenジェンダー平等基金が環境にやさしいクックストーブ(green cook stoves)を導入しました。また、2011年以来、UN Womenは持続可能な開発や環境にやさしい経済に対する行動のためのグローバルなパートナーシップであるSEEDイニシアティヴによるジェンダー平等アワードを支援しています。そこでは、クリーンエネルギーのイニシアティヴをとってきた女性を含め、多くの人々に賞を与えています。