UN Women事務局長スピーチ:「女性は復興と強靭性の構築における鍵です。」

第60回女性地位委員会のサイドイベントとして行われた世界人道サミット関連イベントにおけるプムズィレ・ムランボ=ヌクカUN Women事務局長のスピーチ

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本日の議論に参加できることを嬉しく思います。また、共催である国連人道問題調整事務所(OCHA)、オックスファム・インターナショナル(Oxfam)、アクション・エイド(ActionAid)、オーストラリア政府およびメキシコ政府に感謝申し上げます。

今年5月23日・24日に、イスタンブールにおいて、世界人道サミットが初めて開催されます。これは、世界における人道活動の向上を図って国連事務総長によって始められた複数年にわたるプロセスの賜物です。本イベントはまさにこの重要な時期に開催されます。気候変動による影響の増大、暴力的な過激主義の台頭、莫大な数に上る避難民の増加といった課題に世界は直面しています。女性と女児は、こうした危機に対して不当な影響を受けています。

女性と女児に対する暴力のリスクは災害後に高まります。紛争地域においては、女性と女児は頻繁にリスクのターゲットにされます。また、教育や性と生殖に関するサービス、ヘルスケアや経済的・政治的な参画へのアクセスを否定されます。同時に、女性は復興と強靭性の構築における鍵でもあります。

ジェンダー平等が中心的課題であることは、持続可能な開発のための2030アジェンダの目標5およびその関連ターゲットにおいて再確認されています。女性が果たす役割の重要性については、仙台防災枠組、決議第1325号の実行状況に関するグローバル・レビュー、決議第2242号、世界人道サミットに関する事務総長報告書、人道のための課題(the Agenda for Humanity)等においても盛り込まれています。

世界人道サミットに先立つ準備会合での協議においても、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントが明確に中心に据えられています。これは、世界人道サミットに関して示された以下の4つの分野をカバーした公約に基づいており、それらは女性と女児に関する課題を強調するものです。:危機的状況における女性組織の役割;性と生殖に関する権利およびケアサービスの提供;ジェンダーに基づく暴力の防止;女性の参画とリーダーシップの推進