2020年 国際女性デー

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Photo: UN Women/Pornvit Visitoran

 

2020年国際女性デー(3月8日)のテーマは、「平等を目指す全ての世代:女性の権利を考えよう(仮訳)」です。

このテーマはUN Womenの新たなイニシアティブ、Generation Equality(平等を目指す全ての世代)と連動し、北京宣言および北京行動綱領の採択25周年を記念するものです。

第4回世界女性会議(1995年、中国・北京にて開催)において採択された「北京行動網領」は、世界中の女性と女児のエンパワーメントに向けた最も革新的なロードマップとして認識されてきました。

2020年は、ジェンダー平等を推進する上で節目となる、世界的に重要な年です。北京行動綱領の採択から現在を振り返り、女性の権利がどのように進展してきたかを国際社会が評価を行う年です。

2020年は、持続可能な開発目標の達成に向けた実施5年目、女性・平和・安全保障に関する国連安保理決議1325号の採択20周年、そしてUN Women設立10周年など、ジェンダー平等推進運動におけるいくつもの歴史的瞬間を迎えることになります。

ジェンダー平等の実現に向け一定の進歩は見られるが、真の変革はおそろしく遅れている、というのが世界共通の見解です。現在、ジェンダー平等を完全に達成したといえる国は、世界中でまだ一つとしてありません。法律や文化の中には、ジェンダー不平等を阻む障害が依然として残っています。女性や女児は、その能力に対し過小評価され続け、長時間労働に対して相対的に賃金が低く、少ない選択肢しか与えられず、さまざまな暴力を家庭や公共の場で経験してきました。また、フェミニストの活動家たちが苦労して勝ち取ってきたこれまでの成果すら、今後後退するおそれが存在します。

2020年は、ジェンダー平等と女性と女児を含むあらゆる人の平等な人権の達成のため、世界的な行動を起こす絶好の機会です。

国際女性デー2020に関する国連の記念式典は、2020年3月6日(金曜日)の午前10時から12時半にニューヨークの国連事務局本部にて開催されます。

記念式典は、20年以上前に北京行動網領の策定に貢献した活動家たちや、これからの世代を担う女性や女児のリーダーを一堂に会することを目的としています。あらゆる世代、そしてジェンダーの変革者たちを歓迎し、すべての女性と女児に対するエンパワーメントを今後どのようにして一緒に進めていくかを話し合います。

記念式典では、国連幹部による演説、活動家たちによる世代間対話、楽器演奏等が予定されています。 

 

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