COVID-19と女性・女児に対する暴力

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上記のUN Womenの報告書が公表されました。本報告書では、昨今のCOVID-19蔓延に伴い増加する女性・女児に対する暴力に関するデータ・証拠を紹介しています。

 

過去12か月で2.43億人の世界中の女性と女児が身近なパートナーによる性的・身体的暴力の対象となったとみられていますが、COVID-19の流行が続く中、暴力を受ける人数が更に増えることが予想されます。

 

既にアルゼンチン、カナダ、フランス、ドイツ、スペイン、イギリス、アメリカ等の政府機関、女性団体、市民社会関係者はDV報告の増加と緊急保護施設(シェルター)設置を増やす必要性について注意喚起しています。

 

上記の問題を踏まえ、政府・国際機関・市民社会を含む社会の全てのセクターに向け、本報告書は以下の措置をとるよう提言しています。
1 COVID-19 に係る国家レベルの対処方針・計画の中で、女性・女児に対する暴力対策のために追加で財源を割り当て、証拠・データに基づいた措置をとること
2 COVID-19が蔓延する中で、暴力にさらされる女性への支援を強化すること
3 暴力の予防や対応に関連する重要な行政サービスの質を向上させ、不処罰を予防すること
4 女性を政策変容・解決手段・復興の中心に置き、女性の声が反映されるようにすること
5 女性・女児特有の影響を把握し、適切な対応に結び付けるために、性別データの収集を進めること

 

本文・報告書はこちらからご覧ください。