【Tokyo 2020】スポーツとジェンダー

女性と女の子たちをエンパワーするためにスポーツが大事なのはなぜ?

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Tokyo2020オリンピックは歴史上はじめて選手の男女比がほぼ平等となる(女性比48.8%)大会です! 歴史を振り返ると、初めて女性が参加可能となった1900年のオリンピックに出場した997人のアスリートのうち女性はたった22人(2.2%)でした。

 

           

 

スポーツはグローバル社会を動かし、若者に語りかけます。国境や文化の差異を超えて団結させます。女性や女の子たちにチームワークや、自信と強靭さを持つことの大切さを教え、彼女達の健康や教育、リーダーシップの育成に乗数効果をもたらし、そして有害なジェンダー規範に異議を唱えます。今回のTokyo2020 オリンピック・パラリンピック大会を通して、スポーツそして社会全体のジェンダー平等を推進していきましょう!

 

 

 

UN Womenでは「Sports for Generation Equality」というイニシアチブの下、スポーツ界における女性のリーダーシップとガバナンス、スポーツにおける女性・女児の暴力撤廃、ジェンダーバイアスのないメディア報道の在り方、女性・女児のスポーツ参加促進などに国際オリンピック委員会(IOC)や世界のスポーツ団体と共に取り組んでいます。

 

また、順天堂大学女性スポーツ研究センターとスポーツ庁が主催し、スポーツにおけるジェンダー平等の促進およびASEANと日本の協力関係を強化するため、2021年8月10日(火)~ 8月13日(金)にワークショップが行われました。UN Women(国連女性機関)日本事務所も本ワークショップに協力しています。(詳しくはこちら)

オープンシンポジウム「ASEAN-JAPAN Gender Equality in Sports」では石川雅恵UN Women日本事務所長が閉会挨拶を行いました。石川所長は自身もアスリートだった経験を踏まえ、「スポーツを通してチームワークの大切さや、向上心、自信や自分を信じる心、そしてゴールを達成するまで決して諦めない精神などたくさんのことを学ぶことが出来る」と話し、SDGs達成目標年である2030年へ向けて、決して諦めないアスリートの精神で共に変化を起こしていくよう呼びかけました。

また、UN Womenインドネシア国事務所兼ASEAN事務所代表のジャムシェド・エム・カジ氏は同シンポジウムの講演の中で、UN Womenがの「Sports for Generation Equality」の取り組みについて紹介し、スポーツにおけるジェンダーバイアスや、賃金格差、女性・女の子の暴力などの社会的課題に対して創造的なキャンペーンなどを通してアクションを起こし、ジェンダー平等や女性の権利について議論する大切さについて語りました。

 

UN Womenは今後もスポーツ、そしてすべての分野でのジェンダー平等と女性・女の子のエンパワーメントを求め続けます。