リンクトイン(LinkedIn)とUN Women (国連女性機関)がアジア太平洋地域の女性の雇用機会創出のために提携を発表

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インドのマハラシュトラ州でこのイニシアチブを試験的に実施し、リンクトインは約4000万インドルピー(約50万米ドル、約7000万円)を投資して、女性のデジタル技術を向上させ、雇用機会を増やす予定です。

日付 2022年6月15日(水)

[プレスリリース]

インド、ニューデリー - 世界最大のプロフェッショナル・ネットワークであるリンクトインは、ジェンダー平等を目的とする国連機関であるUN Womenとの3年間の地域パートナーシップに50万米ドル(3880万 インドルピー)を投資し、女性の経済的エンパワーメントの推進に取り組むと発表しました。

このプロジェクトは、インドのマハラシュトラ州で試験的に開始され、2,000人の女性のデジタルスキル、ソフトスキル、雇用能力を育成し、就職説明会、指導セッション、同僚同志のネットワークを通じて、キャリア形成のさまざまな機会を提供する予定です。このコラボレーションにより、女性のデジタルスキルが向上し、仕事へのアクセスが容易になり、正規雇用に十分に参加することができるよう支援します。

インターネットへの基本的なアクセスがない女性が圧倒的に多いのが現状です。アジアでは、男性の54.6%がインターネットにアクセスできるのに対し、女性は41.3%であることから、アジア太平洋地域におけるジェンダーに対応した技術政策立案に取り組むことは極めて重要です。これは32%の男女差を意味します。国際電気通信連合(ITU)によると、2013年から2017年の間に、アジアにおける男女格差は17%から24%に拡大しました。女性や女児は、男性や男児と同じような教育へのアクセスや教育の種類を受けられないことが多く、時にはデジタルスキルやリテラシーが低下し、結果としてデジタル化が進む世界において経済的な機会を逃してしまうこともあるのです。実際、新型コロナウイルス感染症拡大による不釣り合いな影響により、過去2年間、女性と女児のこの機会格差はさらに拡大しました。

このパートナーシップにより、リンクトインとUN Womenはこの格差を解消するために協力し、地域と世界が労働力におけるジェンダー平等の向上を達成できるようにすることを目指します。

このパートナーシップは、職場、市場、コミュニティにおけるジェンダー平等と女性のエンパワーメントを促進する方法について企業を指導する一連の効果的で実行可能な原則である「女性のエンパワーメント原則(WEPs)」に基づいて進められます。

UN Womenとリンクトインは、リンクトインのプラットフォームと組織の専門性を活用し、女性の経済的エンパワーメントを支援するパートナーを招集する予定です。また、職場における男女の機会や成果を広く平等にするために、共同でアドボカシーキャンペーンやイベントを開催し、それぞれのネットワークから主要なパートナーを招集します。さらに、UN Womenはパートナーシップを活用し、リンクトインのプラットフォームの運用と人脈の構築に重点を置きながら、業界を問わず若い女性に活躍の場を提供する予定です。

15カ月の試験期間終了後、UN Womenとリンクトインは、学んだ教訓と評価のフィードバックを取り入れ、必要に応じてプログラムを改善し、UN Womenの拠点がある他のアジア太平洋諸国にも拡大する予定です。

インドでのパイロット・プロジェクトについて

「リンクウィメンプロジェクト(LINK Women Project)」は、UN Womenのセカンドチャンス教育・職業学習プログラムの下で実施されます。このプログラムは、貧困やジェンダーに基づく差別のために、幼い頃から機会を与えられなかった最も疎外された女性たちのエンパワーメントを目的としたものです。このプログラムでは、学習、雇用、起業という手段を使い、総合的なアプローチでエンパワーメントを図っています。

実施期間: 2022年7月〜2023年10月

実施場所: マハラシュトラ州ムンバイ、グレーター・ムンバイ、プネー地域

受益者: 高等教育を修了し、デジタル経済への参入を目指す女性たち

成功への主な道筋

  • デジタル技術を中心に、雇用や自営業のためのスキルを提供する。

  • Eプラットフォームや業界訪問を通じて、業界や同業者とのつながりを促進する。