ジェンダー平等基金

Photo: Adamu Gudeta / UEWCA, Ethiopia

ジェンダー平等基金は、UN Womenのグローバルな助成基金として、世界中の女性の経済的・政治的エンパワーメントを支援しています。UN Womenの任務に基づいて、女性主導の市民社会組織が展開する、革新的かつ影響力のあるイニシアティブに技術支援と資金を提供し、特に社会から疎外された女性に対して具体的な結果をもたらすものを重視しています。2009年の設立以来、80か国に及ぶ120のプログラムで、総額6,400万米ドルの投資を行い、1千万人の人々が直接的に利益を受けました。

2015年には、2016年から2018年にわたって実施される24の新規イニシアティブに対して、総額730万米ドルの助成金を支援し、32万5千人の人々が直接的に利益を受ける予定です。これらのプログラムは、東・南アフリカ、西・中央アフリカ、アメリカ大陸およびカリブ海地域、アラブ諸国、アジア太平洋地域、そしてヨーロッパおよび中央アジア地域の6地域で実施されます。これら24の新規プログラムによって、32万5000人の人々が直接的も利益を受け、そのうち45%は低所得国の人々であり、約53%は脆弱な国家で暮らしています。

このような助成金支援サイクルを通じて、UN Womenは、変革の触媒かつジェンダー平等と持続可能な開発アジェンダの実現のための重要なプレイヤーである女性団体を支援し、強化する重要性を再び認識しました。新しいポートフォリオは、女性のエンパワーメントの多次元な性質を反映していることから、持続可能な開発目標(SDGs)の目標5(ジェンダー平等)およびその他の少なくとも9の目標の達成に大いに貢献します。

ジェンダー平等基金は、下記のテーマにおいて、競争に基づき助成金を提供します:

女性の経済的エンパワーメント:意思決定、土地、テクノロジー、預金、生計手段、その他生産と社会保護の手段への、女性のアクセスとコントロールを向上するプログラム。

女性の政治的エンパワーメント:女性がリーダーシップを執る役割を担い、政治的過程とあらゆる公的な場面に完全に参加できるよう支援するプログラム。若い女性リーダーも支援対象として注目されています。

たった6年間の支援で、ジェンダー平等基金は成果を発揮してきました。また、世界的および地域的なジェンダー平等へのコミットメントを具体的かつ実質的な結果に結びつけるためには、効果的で効率が良いメカニズムであることを証明してきました。