私のいる場所から:デジレ=アクパ-アクプロ・ロワヨウ(Desirée Akpa Akpro Loyou)

Photo: ガールガイド・ガールスカウト世界連盟(WAGGGS)

私は2度虐待を受けました。最初は小学生の時で、8歳か9歳のころでした。ある教師助手が私に触れようとしたのです。それ以来、私は殻に閉じこもり、あらゆる年齢の男性を信用しなくなりました。暴力が女児の学習の妨げとなりうることは明らかです。そうした行為が保護者や教師によるものの場合はなおさらです。学校の成績にも影響を及ぼします。

ガールスカウトに入団したのは21歳の時でした。私はとても恥ずかしがりやで内向的でしたが、ガールガイドとして行動することで1人ではなし得ないことも可能になります。現在、私は政府のソーシャルワーカーで、青年省のもとでガールスカウトの研修を担当する副議長を務めています。ジェンダーに基づく暴力撤廃に向け、学校で意識向上キャンペーンを実施し、男女を問わず主要な人物に研修を行っています。教育は決定的な役割を果たすのです。

400人の生徒の前で壇上に立って、学校における暴力とそのリスク要因について話す時、私は自らの経験を話します。学校での認識を高めることが暴力の削減につながります。生徒に話しかけると、特に女生徒の中から虐待の事例がいくつか寄せられます。そうした行為がしばしば教育に責任のある教師によって行われているのです。私自身のライフストーリーは女生徒たちの注意を引き付けます。私は彼女たちに歩みより働きかけ、沈黙を破って声を挙げるよう伝えていきたいと思っています。"

デジレ=アクパ-アクプロ・ロワヨウ(37歳)は、コートジボワールでガールガイド・ガールスカウト世界連盟(WAGGGS)の研修担当副議長を務めるソーシャルワーカーです。彼女は2016年1月、UN WomenとWAGGGSがトーゴで開催し、ゾンタ・インターナショナルから支援を受けた地域研修会に参加しました。これは、ガールガイドに非公式教育カリキュラム「VOICES AGAINST VIOLENCE (VAV) みんなでつくる 差別と暴力のない世界 プログラム」の実施方法を伝えるものです。この取組みは新しい持続可能な開発目標(SDGs)につながっています。目標4はすべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を確保することを追究しています。それには人権とジェンダー平等の教育も含まれます。一方、目標5は公私にわたる生活から女性と女児に対するあらゆる形態の暴力を撤廃することがターゲットの1つです。