第7回:セラ萌菜さん UN Womenブルンジ事務所 事業モニタリング・報告 補佐官

2020年12月17日 実施

セラ萌さんは2020年8月よりUN Womenブルンジ事務所にて事業モニタリング・報告補佐官として働いています。彼女のインタビューをぜひご覧ください。

   

  Photo credit: Mona Nicole Serrat

【経歴】

オーストラリアのメルボルン大学で持続可能な開発の学士号を、イギリスのSOAS, ロンドン大学で環境政治と開発の修士号を取得しました。論文では、中国とミャンマー間での石油とガスのパイプラインのケーススタディを通して、ミャンマーの環境政治と内戦の因果関係を分析しました。その後, フィリピンでの非営利環境保護団体、また民主主義研究所でコンサルティングをし, ジャマイカにあるUN Environment(国連環境計画)のカリブ海事務所でインターンとして仕事をしました。


 

UN Womenで働こうと思ったのはなぜですか。

フェミニストを推進し、環境保護を専門としている私は、社会が包括的に持続可能な未来へと変化を遂げていくことに、常に希望と大きな期待を持ち続けています。私にとってUN Women(国連女性機関)で仕事をすることは、女性や少女達のエンパワーメント、また社会的、経済的、政治的なジェンダー平等の達成に携わることのできる良い機会だと思って始めました。 

女性や少女に対する暴力撤廃キャンペーンの様子。ブルンジにて。 Photo credit: Odette Kwizera 

  

 

 

 

UN Womenでの仕事内容を教えてください。

私はUN Womenブルンジ事務所の事業活動と成果達成に向けた進捗状況のモニタリング及び報告をしています。ブルンジにおいて女性の経済的能力向上と自立、平和、安全保障、また女性や少女達への暴力の撤廃を持続的に実現するため、モニタリング、評価、データ収集、ツールの開発を行っています。

ブルンジの伝統的なドレス「イムヴターノ」を着て暴力撤廃キャンペーンを実施。Photo credit: Odette Kwizera

 

 

仕事での難しさや、やりがいを教えてください

モニタリングと評価計画には統計データが必要ですが、一部の国ではそれらのデータの収集が困難です。その課題に対し、データ収集方法とツールを企画し、必要な情報が収集できた時にやりがいを感じます。 

国連の『Sustainable Development Goals』アートワーク。パリ、フランスにて。 Photo credit:  Mona Nicole Serrat

 

 

 


国連での仕事は厳しい面も多いかと思いますが、それでも成し遂げようというパワーの源は何ですか。

海外で働き、生活することは常に挑戦・困難が伴いますが、それと同時に自分自身をより強く成長させ、経験豊かな人生を送れると信じています。そして様々な背景を持つ人々に出会うことも魅力です。現場のスタッフと一丸となって、女性、少女、立場の弱い人々に力を与え、彼らの福祉と生活に良い影響を与えられることは、最も充実した経験です。夢と希望を持ち続けることもとても重要だと思います。

気候変動による生態系への影響に関するフィールド調査。オーストラリア、タスマニア州にて。Photo credit:  Mona Nicole Serrat

 

 

 

これからの目標を教えてください

私はUN EnvironmentとUN Womenでの経験を活かして、将来、国連で働きつづけることができたらと思います。環境への情熱を持ちながら、社会的平等のもとで、持続可能な開発と気候変動への適応において、女性がリーダーシップを発揮できる事業に取り組みたいと思っています。具体的な役割としては、今まで学んできた調査と分析、そして関係者とのパートナーシップ構築の能力を活かすのは勿論、今後は分析官やコンサルタントなどの役割で携わっていけたらと考えています。

国連環境計画  野外イベントの様子。ジャマイカにてPhoto credit : Deonne Anderson

 

 

UN Womenを目指す人にメッセージをお願いします

女性や少女たちの権利を保護することは一つの過程に過ぎません。男性を含むすべての人々が男女平等を目指し、それぞれの役割を果たすよう、私たちが奨励していくことが大切だということを心がけてくださればと思います。