ロヒンギャ危機対応: 教訓、生活、コミュニティ の強化

今年より、日本政府によるロヒンギャ難民の支援が始まります。この記事では、UN Womenが現在行っているプロジェクトをご紹介します。

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RohingyaUN Womenとパートナーが、ロヒンギャの女性と女児のための第2多目的女性センターを設置

201810月、UN Womenはキャンプ42つめの多目的女性センターを開設しました。この新しい第2センターは、キャンプ18にある多目的女性センターよりも3倍以上大きく、共用の調理場や作業場、多数の会議室のほか、同時に集会や研修が行えるような広い共用スペースを設置するなど、ロヒンギャの女性のための新たな設備や工夫が取り入れられています。また、この第2センターは、災害時には避難所として活用することができます。

2つの多目的女性センターは、簡易な健康診断のほか、女性に対する暴力の支援サービスや女性の健康サポートを行うサービスへの照会を行っています。

ロヒンギャの女性はセンターを、経験を共有し、コミュニティを形成し、また安全を感じることができる、混沌としたキャンプ生活の中の憩いの場として見ています。ロヒンギャの女性、ハシナ・カトュンさんはセンターをこのように称賛します。「私はこれまで、UN Womenが提供するトレーニングにいくつか参加してきました。私は今、以前よりもより家族を支えられると感じています。きっと家族も私のことを尊敬してくれていると思います。私の友達や家族にも、ぜひ来るように勧めています。」

20181月に女性の多目的センター1が開設されて以来、センターを利用する女性や女児が絶え間なく訪れます。さらに10月の第2センター設置によって、より多くの女性や女児が講座を受講し、サービスの情報を得るため、もしくは社交の場としてセンターに立ち寄りました。これらセンターは、一緒に食事を作ったり、問題について話し合いを行ったり、人とのつながりを形成するなど、女性たちの活動拠点となっています。多くのロヒンギャの女性にとって、コミュニティの一員として参加することは初めての経験です。

20181月から11月にかけて、17,226人以上の女性が第1センターあるいは第2センターのサービスを受けており、特に、1125日から1210日までの「女性に対する暴力撤廃の16日間」の期間中に急増しています。平均して、キャンプ18にある第1センターでは1日に115人から160人の利用者がおり、キャンプ4にある第2センターでは120人から190人が1日に利用しています。UN Womenとパートナー組織は、2019年にはプログラムやトレーニングの拡張により、これらセンターの利用者の数はさらに増えると見込んでいます。

現地パートナーのActionAidYPSAは、バングラデシュ政府の女性・子ども省が提供する技術的支援により、デイリー・プログラムや日替わりの活動を管理しています。

 

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