今年2023年の「女性に対する暴力撤廃の16日間 」のテーマは、「団結しよう!女性と少女に対する暴力を防止するために投資しよう」 です
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今年もジェンダーに基づく暴力撤廃に向けたグローバルなキャンペーンが、11月25日(女性に対する暴力撤廃の国際デー)から12月10日(人権デー)まで、16日間にわたって開催されます。
2023年の女性に対する暴力撤廃の国際デー(11月25日)から始まる16日間の「女性に対する暴力撤廃の16日間キャンペーン 」(11月25日~12月10日)のテーマは、「団結しよう!女性と少女に対する暴力を防止するために投資しよう」 であり、これらの活動は特に脆弱な人々を支える上で必要不可欠です。
世界は女性と少女に対する暴力をなくすことにどれほど関心があるのでしょうか?私たちには分かりません。
私たちが分かっているのは、女性と少女に対する暴力がもたらす人的被害は計り知れないということです。
女性の3人に1人が、生涯に一度は身体的または性的暴力を経験しています。
女性と少女に対する暴力は、最も広く蔓延している人権侵害のひとつです。
新型コロナウイルスの流行、紛争、気候変動は、こうした暴力のリスクを悪化させ、新たな脅威を生み出し、女性と少女の脆弱さを増幅させています。
女性と少女に対する暴力は、家族や地域社会の平和と安定を破壊します。医療、教育、社会的保護、司法、生産性において、社会に無数の犠牲をもたらし、経済が潜在能力を最大限に発揮することを妨げます。
解決策は、防止への投資を含む強固な対応にあります。
しかし、憂慮すべきことに、女性や少女に対する暴力への対策に各国がどれだけ取り組んでいるかというデータは、依然としてまばらな状態です。
女性と少女に対する暴力を終わらせるためには、女性の権利に取り組む団体を支援し、投資することが鍵となります。
調査によれば、強力で自主的なフェミニスト運動の存在は、国内および世界の政策決定において、女性と少女に対する暴力をなくすための政策転換を促す唯一かつ最も重要な要素と言われています。
女性の権利に取り組む団体は、地域レベルでサービスを提供し、女性のエンパワーメントを強化し、最も取り残される危険性のある人々に手を差し伸べるという重要な役割を果たしています。
しかしジェンダーに焦点を当てた国の支援のうちわずか1%しか、これらの団体に向けられておらず、必要性がはっきりと証明されているにもかかわらず、資金提供は改善されていません。
4カ国中3カ国は、ジェンダー平等のための予算配分を全体的に把握するシステムを持っていません。女性と少女に対する暴力に対処するための国家予算に関するデータはほとんど入手できないのが現状です。
最新の調査によると、78%の国が女性に対する暴力に対処する法律を執行するための予算を確保しています。
しかし、教育、保健、経済開発、社会保護など、さまざまな分野に渡って暴力の防止をどのように取り入れているのかは不明なままです。
だからこそ、今年の「女性に対する暴力撤廃の16日間キャンペーン 」の期間中、私たちはあなたがどれほど問題意識もっているか示してくださるようお願いしています。
全ての人々に呼びかけます: あなたがどのように行動を起こしているか教えてください。
暴力を決して許してはならないというメッセージを広めるために、あなたの創造力を使っていますか?自分の時間を使って、女性と男性が平等の権利を持つ世界実現のために活動している草の根団体と関わっていますか?あるいは、オンラインやオフラインの会話の中で、女性に対する暴力文化の一因となっているジェンダーに関する固定観念に疑問を投げかけていますか?
私たちはまた、世界各国政府に呼びかけます: 女性と少女に対する暴力を根絶するために、防止に投資してください。
女性に対する暴力を防止するために投資されるすべての努力は、より安全、平等で豊かな世界への一歩です。
暴力は私たち全員を犠牲にします。
私たちと一緒に、暴力をなくすための投資と行動を求めましょう。